【令和7年度 埼玉県市議会議長会 第四区議長会議員研修会IN加須】
講師:相澤祐子氏(NHK解説委員)
演題:「若者・女性にも選ばれる地方へ~地方議会に期待すること~」
1.研修の概要
今回の研修では、NHK解説委員・相澤祐子氏より、少子化・人口減少が進む日本社会の中で「地方がどうすれば若者や女性に選ばれる地域となるか」という視点から、データと現場の実例を交えて講演をいただきました。
出産数が2024年で68万6千人、上半期だけでも33万9千人と過去最低水準に落ち込む現状の中、人口減少と地域活力の低下が避けられない課題として示されました。また、埼玉県でも「共働き世帯の増加」「男女の就業率の上昇」「地方での女性参画の課題」など、社会構造の変化が具体的なグラフで紹介され、今後の地方の持続性が問われており議会としてどう対応していくかを考える機会となりました。
2.印象に残ったポイント
(1)データが語る「人口減少と地域の分岐点」
埼玉県では男性67.2%、女性66.6%と大学進学率が高く、共働きが当たり前の時代へ。
しかし女性のキャリア継続には「家事・育児の分担」や「地域の支援体制」がまだ不十分。
出生数の減少だけでなく、「若者の転出超過」や「社会減少(地域外流出)」が大きな課題に。
この現状は単なる統計ではなく、地域の未来に直結する問題だと改めて実感しました。
(2)「共働き社会」を支える地方の責任
男女ともに働くことが前提の時代に、いかに「働きやすさ」「暮らしやすさ」を両立できる地域をつくるかが重要であると強調されていました。
とくに印象的だったのは、「女性が働き続けられる地域は、若者にも魅力的な地域である」という視点です。
自治体の制度づくり、保育・教育環境の整備、職場の柔軟性の確保は、もはや“福祉”ではなく“地域経営”そのものだと感じました。
(3)政治・議会に求められる変化
相澤氏は若者や女性に“選ばれる”地方になるためには、政策以前に議会内での「好事例」の共有、また政治活動や後援会内での性的役割分担の意識改革の実践を期待すると話されていました。
3.女性の活躍=多様な生き方の選択肢
相澤氏は女性の視点から、家事・育児の分担や働き方改革、性別役割分担意識の改革の必要性を強調されておりました。
一方で、これは女性全体を代表する意見ではなく、あくまでも「一つの価値観」であるという点も大切です。
現代女性の生き方は多様で、
・キャリアを最優先にする人
・家庭中心で生きたい人
・仕事と地域活動を両立したい人
・自分の時間や趣味を大切にする人
・居住地を固定したくない人
そのあり方は一人一人違います。
4.今後の課題と展望
(1)多様な価値観に寄り添う政策形成
「女性活躍」や「働き方支援」を単一の価値観で語らず、個々の選択肢を尊重する制度設計が必要。
(2)柔軟な働き方と生活支援の両立
保育・介護・仕事の調和を図る地域ネットワークを強化。男性の家庭参画支援も含め、性別を超えた共助の仕組みを構築する。
(3)市民に「見える議会」づくりの推進
市民参加型の議会報告会やオンライン配信、SNS発信などで開かれた形にし、双方向での対話を進めることで若い世代にも関心を持ってもらう。
5.まとめ
今回の研修は、「地方創生とは、すなわち“人が暮らしたいと感じる地域づくり”である」という原点を再確認する時間でした。
“若者・女性に選ばれる地方”とは、裏を返せば“すべての世代が安心して暮らせるまち”のこと。
三郷市もその一翼を担うべく、議員として現場の声に耳を傾け、政策に反映していきたいと強く感じました。
その為には、議会や自治体が「特定のモデルを押し付けること」ではなく、どんな生き方を選んでも尊重され安心して暮らせる地域づくりが必要です。
まずはその一歩として、当たり前ではありますが議会内においても個人の考え方や生き方を尊重し、政策議論を深め、日本人ファーストで市民一人ひとりの幸せの形を尊重できるまちづくりに力を尽くして参りたと思います。
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