北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は、域内東部の防衛を強化する取り組みを開始したと明らかにした。ロシアのドローン(無人機)によるポーランド領空侵犯を受けて対応した。
ルッテ氏と並んで記者会見に臨んだグリンケウィッチNATO欧州連合軍最高司令官は12日、この作戦は「東部の衛兵」と名付けられ、「斬新な防衛構想」だと説明。域内東部諸国の防衛に統合したアプローチが取れるよう部隊間の連携を改善し、「欠点を補う」ことに寄与すると述べた。
この2日前、NATOはロシアによるウクライナ全面侵攻開始以降で初めて、領内に飛来したロシアのドローンを撃墜した。ルッテ氏は、ロシアの領空侵犯は単発的なものではなく、過去の事例より規模も大きかったと指摘した。
ブルームバーグは11日、NATOがポーランド領空の侵犯に対応し、NATO東部国境沿いの抑止力を強化する措置を準備していると報じた。
ポーランドはロシアの侵入に対する守りを強化するため、追加的な防空システムと対ドローン技術の供与を同盟国に要請した。欧州の数カ国が支援を表明し、ドイツは哨戒活動をポーランド上空にも広げると約束。フランスはラファール戦闘機3機を派遣してポーランドの領空を守ると発表した。
グリンケウィッチ氏は、東部国境についてNATOはこれまで「個別の空域警戒」を行う体制を取ってきたが、そこから脱却したいと述べた。新たな体制によって「特定の脅威が発生した時に必要な場所に戦力を集中でき」、情報交換も改善できると付け加えた。
原題:NATO to Bolster Eastern Flank in Response to Drone Incursion (1)(抜粋)
