欧州の指導者らは、ウクライナのゼレンスキー大統領と安全の保証について協議を進める中、ロシアが同国に対し新たな攻撃を仕掛ける恐れがあると懸念を強めている。
フランス南部トゥーロンで先週開催された安全保障会議では、ドイツとフランスの当局者が、ウクライナが支配する東部ドネツク州の要衝ポクロフスク周辺に集結するロシア軍について協議したと、事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。
ゼレンスキー氏によれば、ロシアは同市郊外の前線に10万人の兵士を再配置。ロシア軍は1年以上にわたり同市の包囲・制圧を試みているが、これまでのところ実現していない。
ポクロフスクが陥落すれば、ロシアはドネツク州全域の制圧に向け、より大都市のクラマトルスクやスラビャンスクへの攻撃に乗り出す足掛かりを得ることになる。
事情に詳しい関係者によると、こうした懸念が高まる中、ウクライナ支援国による有志連合がパリで開く会合では、戦後のウクライナを見据えた同国への安全の保証について、欧州側の議論をまとめ上げることを目指す。首脳らはトランプ米大統領とも協議を行う予定だという。

パリに集結したゼレンスキー大統領と有志連合の首脳ら(9月4日)
Photographer: Ludovic Marin/AFP/Getty Images
関係者によれば、欧州は米国に対し、安全の保証にどう関与するかについて具体的なコミットメントを引き出すとともに、ロシアのプーチン大統領が近い将来にゼレンスキー大統領との会談を望む兆しを見せない中で、ロシアへの制裁強化を促す構えだ。
関係者によると、パリでの会合にはオランダとポーランド両国首相がゼレンスキー大統領とともに出席し、英国、イタリア、ドイツの各首脳と、米国のウィトコフ特使はビデオ会議で参加する。
ロシアが仕掛けた夏場の攻撃は、これまでのところ大きな成果をもたらしていない。ロシア軍の進行は遅く、5月から8月にかけて制圧したのは2033平方キロメートルにとどまり、これはウクライナ総面積の0.3%に過ぎない。
原題:Kyiv’s Allies Fear Putin Is Readying New Assault in Ukraine (1)
(抜粋)
