開会の挨拶に立った主催者のmov専務取締役の菊池惟親氏(冒頭写真)は、「コロナ禍明けの今こそ大きな転換期だ」と語り、イベント開催の背景を「インバウンドとは何か」を問い直す場として企画したと説明した。

元大阪府知事・橋下氏「インバウンドは第二の基幹産業へ」

2008年の府知事就任時から橋下氏は大阪を「中継都市」として、域内人口や企業の増加ではなく、世界から人・モノ・金・情報を通過させることで経済を活性化する戦略を推進してきた。大阪市長時代には、京都が景観保護のために広告規制を敷く一方で、大阪は看板やネオンを推奨。「猥雑さと雑多さ」という大阪の個性を前面に掲げることで、独自の魅力で外国人観光客を呼び込むことができたと語った。

さらに橋下氏は、政府が掲げる「2030年に訪日6000万人、消費額15兆円」という目標について「さらに上振れする可能性がある」と展望。そのためには、事業者が競争するだけでなく「一つの企業体」のように、旗振り役と実務者が役割分担し、協調ネットワークを構築すべきだと訴えた。「それぞれの地域で魅力を出し、相互補完しながら、果実を取っていくようなムーブメントを起こしてもらいたい」と述べた。

また、インバウンド拡大に伴う課題として違法民泊の問題や外国人への不安感の高まりにも言及。「魅力の提供」と「ルールの整備」をセットで進める必要があるとの考えを示した。訪日客に日本の文化・マナーを知ってもらう取り組みについては、政府や自治体では不十分で、「外国人と日々接する事業者全体がマナーや文化ルールの伝達に取り組むべき」と呼びかけた。

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