
富山城を背景に、さっそうと走るレトロ電車=富山市大手町で
不思議に感じる人もいるだろう。富山地方鉄道の古いタイプの路面電車が、富山市の富山城近く、環状線の単線区間を走っている。そう、普段はあり得ない光景なのだ。
環状線の単線区間は丸の内と西町を結ぶ900メートルで一方通行。2009年から中心市街地の総曲輪を回る形で結ばれ、便利になった。お年寄りや子どもなどに配慮した低床式車両を使用することになっており、床が高い旧型の電車は乗り入れていない。
ただ、今回は「ビア電」と銘打ち、ビールやウイスキーなどが飲み放題の貸し切り電車として土日曜・祝日の昼間限定(9月27日まで)で環状線を2周する。「利用者が環状線(の単線区間)の電停で降りることはないので、走らせることにしました」と地鉄の担当者。
使っているのは1965(昭和40)年誕生の「レトロ電車」。内部に小さなテーブルのあるおしゃれな車両で、全国各地の列車デザインを担ってきた水戸岡鋭治さんがリニューアルを手がけた。
中心市街地を走るベテラン電車にワクワクして、随分と走って追いかけた。そんなことするのは記者だけだろうか。(村瀬力)
