これからはクマの活動が活発になる時期です。現在、県内の山ではクマのエサとなる木の実の実りが、ミズナラが「不作」、ブナは「凶作」となる見通しで、平野部へのクマの出没が心配されています。

きょう、木の実の実り具合を調査する現場を取材しました。

県森林研究所森林環境課・中島春樹課長
「見えますかね、木の皮剥がれてますよね。あれがクマハギといって」

きょう午後。クマが木の皮を剥ぐ「クマハギ」の生々しい痕跡が残る立山町芦峅寺の山中です。

山にはクマのエサとなるミズナラが群生していて、県森林研究所が毎年この時期に木の実の実り具合を調べています。

実りは4段階で判定され、凶作に近いほどクマがエサを求めて平野部に下りやすいとされていますが…

県森林研究所森林環境課・中島春樹課長
「パッと見あんまりついてないですよね、これね。これなんか成長途中で悪くなっちゃった実がここにありますよね」

ミズナラに実をつけたドングリの数はわずか。県森林研究所の中島さんは4段階のうち下から2番目の「不作」だと話します。

同じくクマのエサとなるブナについても。

県森林研究所森林環境課・中島春樹課長
「こちら側から見ると実はついてないように見えるんですが」

県全体の木の実の実り具合は来月公表される予定で、現在のところ、ミズナラは「不作」、ブナは最も少ない「凶作」となる見通しです。

中島さんは、この状況は、平野部でクマの出没が相次いだ2年前、2023年と似ていると指摘します。

県森林研究所森林環境課・中島春樹課長
「秋になってクマが食べ物を求めて、より低標高の平野部の近いほうに活動域を広げやすくなりまして。その一部が平野部のほうにさらに出てしまう恐れがある。おびき寄せないということになると、柿の木のことですとか、不要な生ほみの処理とか、そういったものをきちんとしていただく」

県は木の実の実り具合の調査結果を来月8日に公表する予定です。

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