ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.08.22 07:33

「私たちは米国で、米国のために車を生産している。(We’re building in America, for America.)」

現代(ヒョンデ)自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長が、21日(現地時間)に報じられた米国自動車専門メディア『オートモーティブニュース』との書面インタビューで「私たちは単に米国で車を売っているのではない」とし、上述の言葉を述べた。

さらに「現代自動車グループは1986年に米国市場に進出して以来、これまでに205億ドル(現レートで約3兆円)を投資してきた。今年初めには2028年までに210億ドルを追加投資することで、米国市場の成長に対する意志を揺るぎないものにした」と述べた。現代自動車グループが韓国の対米自動車貿易黒字に寄与する核心企業であるにもかかわらず、現地投資を破格的に拡大し米国に貢献している点を強調したものとみられる。

現代自動車グループは今年3月に竣工したジョージア州の新工場「メタ・プラント・アメリカ(HMGMA)」の生産規模を拡大し、米国販売台数(昨年171万台)の70%に当たる120万台を米国内で生産する計画だ。

鄭会長はまた「2040年までに世界主要市場で無公害車のみを販売し、欧州では2035年から始める」とし「単に電気自動車への転換ではなく、エコシステムを再構成することが重要だ。水素エネルギーも(そのエコシステムの)一部だ」と強調した。

「2050年の現代自動車グループのビジョン」について、鄭会長は「品質改善と人間中心の作業環境をつくるため、最先端ロボット工学を生産施設に導入する計画」とし「機械は反復作業を処理し、人間は価値を創出できる創造的な業務に集中できるようにする」と述べた。現代自動車グループは年内に二足歩行ヒューマノイドロボット「アトラス」を自動車生産工場に投入する計画だ。

鄭会長はまた、電気自動車生産において競合社であるテスラ(Tesla)のイーロン・マスク最高経営者(CEO)を、カール・ベンツ(メルセデス・ベンツ創業者)やフェルディナント・ポルシェ(ポルシェ創業者)、ヘンリー・フォード(フォード創業者)、ジョルジェット・ジウジアーロ(現代自動車ポニーのデザイナー)らとともに「自動車産業を変革した人物」に挙げた。「マスク氏は長距離電気自動車を大衆化し、(車両における)ソフトウェアの役割を再定義することで電気自動車市場の成長を加速させた」と評価した。

3代目経営者として、祖父である故・鄭周永(チョン・ジュヨン)現代グループ創業会長、父である鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ名誉会長についても回想した。鄭会長は「祖父は自動車を超えてモビリティ全体を考えており、今日の現代自動車グループが『モビリティ・ソリューション企業』というビジョンを形成するうえで大きな影響を与えた」とし、「父は品質・安全といった基本に忠実であり、並外れた推進力によって今日の現代自動車グループの経営哲学の基盤を築いた」と語った。