ニューヨーク証券取引所(NYSE)で株式を購入するための借入金であるマージンデット(証拠金債務)が過熱気味だと、ドイツ銀行のクレジットストラテジストは指摘した。信用市場にとって気掛かりな兆候となる可能性があるという。
スティーブン・カプリオ氏率いる同行のクレジット戦略チームは、一部の指標で見るとマージンデットは米国のテクノロジーバブル期の水準を上回っており、過去最高付近にあると24日のリポートで指摘。市場センチメントの指標として長年にわたって追跡してきたが、「市場の熱狂が制御困難なほど過熱しつつある」ことから、今回初めてこのテーマを取り上げたとしている。
マージンデットは「白熱」の水準に急増しており、最終的に信用市場のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があると、カプリオ氏は分析。現在のマージンデット増加ペースは、米ハイイールド債のクレジットスプレッドが今後12カ月に80-120ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大するシナリオと一致していると続けた。
予想外の関税引き下げが実施された場合や、米連邦準備制度理事会(FRB)が市場の予想以上にハト派的なスタンスに傾斜した場合、市場の熱狂はさらに続く可能性もあると、ストラテジストらは予想した。
NYSEのマージンデットは、6月30日までの2カ月間で18.5%急増。米国の家計や投資家が株式購入のために借り入れを利用していることが背景にある。米国株購入のためのレバレッジ利用が加速した例としては、1999年終盤または2007年半ば以来の最速ペースだと、同リポートは記した。
原題:Deutsche Bank Strategists Say Market Is Almost Too Hot to Handle(抜粋)
