WBSC U-15女子ソフトボールワールドカップ2025の開幕を翌日に控え、各国のヘッドコーチたちが地元および海外メディアに向けた記者会見を行った。
同 大会は6月27日から7月5日まで、イタリアのカロノ・ペルトゥセッラとレニャーノで開催される。
この記者会見は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)にとっても出場チームの指揮官たちの声を集め、それぞれの目標や見通しを共有する機会となった。

グループAの中で明らかな優勝候補と目されているのは、初開催の2023年大会で銅メダルを獲得した世界ランキング2位の日本だ。
日本チームのヘッドコーチでオリンピック金メダリストの山本優は通訳を通じて、「もちろん、ベストを尽くすためにここに来ていますし、勝って帰れたらうれしいです。でも、それだけが私の目標ではありません。子どもたちにこの競技を楽しんでほしいです。私はソフトボールが大好きで、オリンピックで金メダルをかけて戦っていたときでも好きだからグラウンドに立っていました。この子たちにも、ソフトボールの価値を感じてほしいと思っています」とコメントした。
2年前の大会でアメリカに次ぐ準優勝に終わったプエルトリコ(世界ランク3位)は今回も強い意欲を見せ、ヘッドコーチのカルロス・レオンヘッドコーチは「目標はひとつだけです。すべてを勝ち取りたい。WBSCアメリカ予選では、あと2イニングというところまで追い詰めましたから、今度こそはアメリカに勝ちたいです」とアメリカからの初勝利を目指す決意を語った。
世界ランキング7位のイタリアと9位のメキシコも、スーパーラウンド進出を狙う有力候補だ。
イタリア代表ヘッドコーチのマリステッラ・ペリッツォーロは、「私たちの目標は良いソフトボールをすることです。ワールドカップのレベルを考えれば、それが成功への唯一の道です。ソフトボールの歴史がより豊かな国々と対戦することは承知していますが、この年代では予想通りにはいかないことも多い。わたしたちのチームは絶対にあきらめません」と語った。
一方で、メキシコ代表ヘッドコーチのロラック・カンポス・ルナは、「私たちはメダルを獲りに来ました」とはっきりと目標を掲げ、
さらに「メキシコでは女子ソフトボールが急速に成長しています。いまではプロリーグもあり、それが多くの子どもたちにとって“プロを目指そう”という大きなモチベーションになっています」と付け加えた。
スペイン(世界ランキング13位)のヘッドコーチ、リリー・オテルミンは
「厳しい戦いになることは承知していますし私たちよりずっと強いチームがいることも分かっています。でも、私たちは戦います」自国の勝利への思いを口にした。
ランキング最下位(64位)で、WBSCソフトボールワールドカップに初出場となるアメリカ領サモアも、しっかりと準備を整えている。
ヘッドコーチのヴィリ・ファアポウリは、 「アメリカ領サモアでスポーツを育てていくには、選手たちに経験を積ませるために国外へ多く連れて行かなければいけません。試合をするのが楽しみです。選手も、スタッフも、この大会に向けて万全です」と熱く語った。
世界ランキング1位のアメリカは、U-15ワールドカップの前回王者であり、グループBの優勝候補でもある。
ヘッドコーチのカイラ・ホラスは、「勝つためにプレーするのは当然です。この年代にとって、こうした大会はとても意義のあるもので、各国でこの競技を未来につなげていくための場でもあります。自分たちを代表し、アメリカ代表としてワールドカップの舞台に立てるのは本当にわくわくしますし、このユニフォームを纏うことはいつだって名誉なことです」と語った。
一方、2023年大会で銅メダルを逃した世界ランキング4位のチャイニーズ・タイペイは、さらなる飛躍を狙う。
ヘッドコーチのチャン・ニンエンは、 「2023年は4位という結果でしたが、今回はもっと上を目指しています。私たちはメダルを獲るためにここに来ました。」と意欲を見せた。
さらにチャンはチームワークが勝敗を左右するとし、「チームの結束力こそが私たちの強みです。選手たちはお互いを支え合い、団結しています」と加えた。
世界ランキング6位のカナダを率いるジョーイ・ライは、具体的な目標には触れなかったが、
「これは若い選手たちにとって、本当に素晴らしいチャンスです。カナダのソフトボール界はいま勢いがあり、Athletes Unlimited(プロリーグ)やアメリカの大学でプレーすることを目指す選手も増えています。素晴らしい試合になることを期待していますし、U-15ナショナルチームが結成されたのは今回が初めてです。競り合いの中で、選手たちが人としてもプレーヤーとしても成長することを願っています」と語った。
世界ランキング8位のチェコ(チェキア)は、スーパーラウンド進出を目標に掲げ、ヘッドコーチのヤナ・ヒロヴァーは「全力を尽くします。スーパーラウンドに進むには、大事な試合で勝たなければならないのはわかっています」と語った。
世界ランキング10位のオーストラリアも、スーパーラウンド進出の有力候補だ。
ヘッドコーチのレジー・フェアリーは、今回の出場を「卓越を目指す長期的な道のりの一部」と捉え、「トップ選手たちが国際大会を経験することは、私たちが前進するための非常に大きな鍵です。2028年のオリンピック出場はオーストラリアにとって本当に大きな目標ですから」と答えた。
一方、グループBで最下位のランキングとなる38位のシンガポールは、チャレンジャーとして大会に臨む。
ヘッドコーチのユーメイ・キョンは「上位争いができるとは思っていませんが、全力を尽くして、強豪チームから学ぶことが目標です。少なくとも1勝は挙げたいと考えています」と勝利への意欲を語った。
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