韓国産業通商資源省の呂翰九通商交渉本部長は10日、米国との関税を巡る交渉が重要な局面に入ったとの認識を示した。ワシントンでの一連の会談を終え、ソウルに戻った。

  呂氏はグリア米通商代表部(USTR)代表やラトニック商務長官と協議を実施。8月1日に予定されている関税の停止延長を求めた。韓国側は自動車や鉄鋼など分野別関税についても引き下げ実現を目指している。

  仁川空港に10日到着した呂氏は記者団に対し、「落としどころを速やかに見つけることに集中している」と述べた上で、「関税・非関税の問題を含め、今後3週間の交渉加速に向けて信頼関係を構築できた」と話した。

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South Korean Trade Minister Yeo Han-koo Interview

韓国産業通商資源省の呂翰九通商交渉本部長(2022年)

Photographer: Jean Chung/Bloomberg

  米国の産業政策と足並みをそろえるため、韓国は両国の協力分野をまとめた「製造業ルネサンス・パートナーシップ」を提案していると呂氏は説明。米国側も造船や半導体など国家安全保障に関わる戦略的セクターで製造基盤の再構築を目指す中、韓国企業との連携に強い関心を示していると述べた。

  尹錫悦前大統領が弾劾訴追され職務停止となった後、数カ月間にわたる政治空白の影響で対米協議は停滞していたが、徐々に前進しつつある。呂氏は日本などが米国の関税圧力にどう対応しているかも見極めながら、韓国の交渉戦略を調整しているとも語った。

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  韓国の交渉チームにとって、在韓米軍駐留経費の負担増を米国が求めていることも難しい材料となっている。韓国大統領府の声明によると、ルビオ米国務長官は7日、魏聖洛国家安保室長との会談で、8月の期限までに合意できるよう、両国が緊密に意思疎通を続けることに期待を示した。

原題:South Korea’s Trade Chief Seeks ‘Landing Zone’ in US Trade Talks(抜粋)

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