とどまることを知らない韓国ドラマブーム。当記事は、ライター・小澤サチエが、韓国俳優やドラマの魅力を語ります。

韓国ドラマ好きなら毎年注目する「百想(ペクサン)芸術大賞」。テレビ番組や映画を対象に、その年を代表する優れた作品、俳優などが表彰されるアワードのひとつで、「韓国のゴールデングローブ賞」と呼ばれることも。

中でも放送部門の作品賞は、「その年の韓ドラを象徴する5本」が選ばれるとあって、毎年熾烈な戦いが繰り広げられ、ノミネートだけでも大きな話題になります。


2025年百想芸術大賞、放送部門作品賞ノミネート作品は?


2025年百想芸術大賞の放送部門作品賞には、『ソンジェ背負って走れ』『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』『こんなに親密な裏切り者』『トラウマコード』『おつかれさま』の5作品がノミネート。授賞式は5月5日に開催される予定です。

どの作品も過去1年で大きな話題と人気を集めたドラマばかり。今回はその中から、個人的な受賞予想作品をピックアップして紹介します!


『ソンジェ背負って走れ』

「No. 1韓国ドラマ」の称号はどの作品に?百想芸術大賞候補を韓ドラライターが勝手に予想!_img0

社会現象を巻き起こした『ソンジェ背負って走れ』 写真:アフロ

2024年にシンドロームを起こした韓国ドラマ『ソンジェ背負って走れ』。ヒロインが、推しの命を救うために奔走するタイムループ型の青春ファンタジーです。

 

過去に不慮の事故に遭い、人生の希望を失ったキム・へユン演じるイム・ソルは、バンド「ECLIPSE」のボーカル、ビョン・ウソク演じるリュ・ソンジェの言葉に救われ、彼の熱狂的なファンになります。

ところがその後、トップスターとなったソンジェは、2022年最後の日、突然その生涯を終えてしまうのです。悲しみに暮れるソルは、運命に導かれるように過去にタイムスリップ。行き着いた先は2008年でした。ソルは推しの運命を変えるために孤軍奮闘する……というストーリー。





タイムスリップものの韓国ドラマは数え切れないほどありますが、『ソンジェ背負って走れ』はシンプルなプロットではなく、何度も過去と現在を行き来する緻密で複雑なストーリー構成が秀逸。ヒロインが推しの人生を変えるために命をかけて時空を何度も飛び越える姿には、胸が熱くなります。また、サスペンス要素を含んでいるのも本作にハマってしまうポイントのひとつ。

推しの存在に救われたり、元気をもらったりした経験は、推し活をしたことのある人ならきっと一度はあるはず。そんな人たちの心をガッチリと掴んだ本作品は、韓国の若い世代を中心に大きな話題をさらい、さらに世界中で大ブームになりました。主演のビョン・ウソクが大ブレイクのきっかけを掴んだ作品でもあります。

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2024年大ブレイクしたビョン・ウソク 写真:アフロ

SNSでも話題を席巻し、“話題性と視聴率は必ずしも一致しない”という、新たな時代のドラマの在り方を体現したことや、社会現象を起こし2024年の韓国ドラマを代表する存在となったこと、主演カップルが二人とも最優秀演技賞にもノミネートされていることなどから、『ソンジェ背負って走れ』は作品賞の有力候補では? と個人的に予想しています。


『おつかれさま』(Netflix)

 





2024年、“最も話題性をさらった作品”が前述した『ソンジェ〜』だとするならば、2025年の話題性TOPはNetflixオリジナルドラマ『おつかれさま』だといえるかもしれません。

3月末に最終回を抱えた後も視聴者たちに長い余韻を与え、韓国での話題性占有率の調査で、1位に君臨し続けていた作品です。

物語の舞台は、1960年代の済州島。詩人を夢見る少女エスン(IU)と、誠実な青年グァンシク(パク・ボゴム)の人生を描いたヒューマンドラマです。幼い頃に母を亡くし、貧しい生活を送りながらも夢を追い続けるエスン。彼女を支えるグァンシクとの恋愛、結婚、そして家族との日々が時代の変換とともに描かれます。

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豪華キャストも話題になった『おつかれさま』 写真:アフロ

実は私は、『おつかれさま』を観ていてなかなかハマれず、途中までかなりしんどかった……というのが正直な感想。中盤までのもどかしさに耐えられず、離脱しそうにもなりましたが、周囲の韓ドラファンたちに「頑張って乗り越えれば、とんでもない感動が待っているから」と励まされ、その言葉を信じて頑張って完走しました……(笑)!

後半になるにつれて家族の固い絆、そして親子間の深い愛について考えさせられ、涙が止まりませんでした。不思議なもので、それまでもどかしいと思っていた中盤までの内容も、最後はすべてが美しい思い出に変わるように、大きな感動へと変化します。

2025年上半期No.1ドラマとの呼び声が高く、号泣する人が続出しているようです。

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夫婦を演じたIUとパク・ボゴム 写真:アフロ

IUとパク・ボゴムという国民的人気俳優の共演に加え、中年期以降を演じるのはムン・ソリとパク・ヘジュンという実力派俳優。さらにはヨム・ヘランやオ・ジョンセなどの名バイプレイヤーたちが脇を固め、かなり豪華な俳優陣が集まっています!

最旬の話題性トップ作品であり、かつ『ソンジェ〜』と同様に、主演カップルが共に最優秀演技賞にノミネート。さらには助演賞や新人賞、演出賞や脚本賞など立て続けにキャストや制作陣がノミネートされていることから、『おつかれさま』は、作品賞の最有力候補、あるいは大賞候補かも……!?

韓ドラライターが選ぶ「2025年観た中で最も面白かった作品」は?

 

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