午前の日経平均は反落、エヌビディア急落を嫌気 売買代金細る

 4月16日、前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比251円23銭安の3万4016円31銭と反落した。写真は都内の株価ボード前で14日撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 16日 ロイター] – 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比251円23銭安の3万4016円31銭と反落した。引き続き相互関税や円高が警戒されるほか、人工知能(AI)向け半導体の対中輸出制限が明らかになった米エヌビディア(NVDA.O), opens new tabが時間外取引で急落したことが株価を抑えた。前場の売買代金は1兆6000億円台と細り、模様眺めムードを強くしている。

エヌビディアは15日、AI向け半導体「H20」を巡り輸出許可が必要になると米政府から通知があったとし、55億ドルの費用を計上すると明らかにした。同社株は時間外取引で急落し、地合いを悪化させた。

日米交渉の行方を見守りたいとのムードもあり、東京市場は徐々に模様眺めになった。取引時間中に発表された3月の実質国内総生産(GDP)など中国の経済指標は予想よりも良い数字だったが、発表後に株価全般はむしろ下げ幅を拡大、3万4000円の攻防となった。

全体的に薄商いとなっているが、そうなった場合は「先物の仕掛けで上下に振れやすいことを警戒する必要がある」(国内証券ストラテジスト)という。

市場では「次の展開におびえて売りたい、落ち着いたら買いたい、そのいずれでもなく見送りムードが強くなってきた。売買代金も減少しており、当面は方向を探る動きになるのではないか」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれる。

TOPIXは0.58%安の2498.69ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆6578億2500万円と細っている。

東証33業種では、値上がりは空運業、建設業な9業種、値下がりは精密機器、繊維製品、海運業など24業種だった。

個別では、エーザイ(4523.T), opens new tabなど薬品株に高い銘柄が目立ったものの、朝方は堅調だったトヨタ自動車(7203.T), opens new tabが値を消した。アドバンテスト(6857.T), opens new tabなどの半導体関連株もさえない。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが581銘柄(35%)、値下がりは992銘柄(60%)、変わらずは62銘柄(3%)だった。

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