野村ホールディングスが当初注力していた中国富裕層向けウェルスマネジメント業務を縮小し、同国における証券仲介業務および資産運用業務の拡大を優先する方針であることが、事情に詳しい関係者の話で分かった。

  非公開情報として匿名を条件に語った関係者によると、野村東方国際証券は国内のウェルスマネジメント業務に携わる人員を過去2年間で約3分の2削減した。現在は資産運用とリサーチに重点的に取り組み、中国本土でのセールスおよびトレーディング事業にさらに投資する計画を立てている。新たな最高経営責任者(CEO)も探しているという。

  2019年の設立以来、赤字が続いている野村東方国際証券は、業績回復へのプレッシャーにさらされている。日本における富裕層向け業務で培った専門知識が中国での優位性につながると確信していたものの、習近平国家主席の「共同富裕(共に豊かになる)」運動や経済の減速、競争激化などにより、富裕層向けビジネスは行き詰まっている。

  野村は電子メールでの質問に対し、事業の見直しを常に続けており、人事や従業員数の内訳についてはコメントしないと回答した。

  野村は23年、中国事業の戦略見直しを進めていると表明し、昨年には評価を完了したと発表。野村が中国で直面している困難は、当初の楽観的な見通しを修正せざるを得なかった他のグローバル企業と共通しているが、同社の過去の損失は多くの企業を上回っている。

原題:Nomura Scales Back Wealth, Seeking New China CEO in Shift(抜粋)

(背景を追加して更新します)

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