フランスのマクロン大統領は23日、新内閣の閣僚を発表した。財務相には金融業界での経験が豊富なエリック・ロンバール氏を起用した。

  200年の歴史を持ち議会の監督下にある公的金融機関、預金供託公庫のトップを務めるロンバール氏は、財務相として財政の立て直しを急ぐ責務を負う。バルニエ前内閣は、2025年度政府予算案に反対する主要野党が国民議会(下院)で不信任可決に動き崩壊した。

  野党による不信任の動きを乗り切り、25年度予算案を早期に成立させることを目指すバイル新首相にとって、ロンバール氏は内閣を支える重要な役割を担う。

  バイル首相は23日、前内閣が実現できなかった水準に近い国内総生産(GDP)比5%近辺まで財政赤字を削減する予算案で合意を目指す考えを明らかにした。

  バイル氏はBFMテレビとのインタビューで、いかなる予算合意もバランスの取れたものでなければならないと述べ、2月半ばまでに予算編成を終える目標を確認した。

Francois Bayrou, France's New Prime Minister, at the National Assembly

バイル首相

Photographer: Nathan Laine/Bloomberg

  「合意に達し、バランスを取ることが可能な5%前後か、5%より少し高いどこかの水準を見いだす必要があると思う」と同氏は発言。その一方で、富と雇用を生む企業を「国の宝」と表現し、短期的努力は必要かもしれないが、企業を不当に予算均衡の標的にすべきでないと語った。

  マクロン大統領を支える中道連合は少数与党であり、野党が歩み寄りの姿勢をほとんど見せない中で、予算案に支持を得るのは難しい。

  バルニエ前内閣は左派連合「新人民戦線」と最大議席を持つ極右・国民連合(RN)が不信任に賛成し倒れたが、マクロン氏はバロ外相やルタイヨー内相ら、前内閣の閣僚数人を留任させた。ボルヌ元首相とバルス元首相もそれぞれ国民教育相、海外領土相として加わった。

  政治的混迷と来年度予算を巡る困難な状況が影響し、フランス国債は最近数カ月売りが先行し、借り入れコストが欧州の他の諸国と比べ上昇している。

原題:Macron Names State Lender CDC’s Lombard Finance Minister (2)、France’s Bayrou Aims for 2025 Deficit Around 5% GDP or Bit More(抜粋)

(バイル首相の発言を追加して更新します)

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