中国の吉祥航空は米ボーイング製ワイドボディー機の受領を延期したと、事情に詳しい関係者が明らかにした。米中貿易戦争の激化が大型の商取引に影響を与えていることが改めて浮き彫りとなった。

  ボーイングから吉祥航空には約3週間後に「787-9ドリームライナー」が引き渡される予定だったが、トランプ政権による対中関税を理由に見送りになったという。非公開情報であることを理由に関係者は匿名で語った。

関連記事:中国、対米関税125%に引き上げ-これで打ち止めとも示唆 

  吉祥航空にコメントを求めたが、現時点で返答は得られていない。ボーイングはコメントを差し控えた。  

  ボーイングは、貿易摩擦の激化がサプライチェーンに悪影響を及ぼす恐れがあると警告している。新型コロナ禍で深刻な打撃を受けた航空機の供給網は、ようやく正常化の兆しを見せ始めたところだった。

  吉祥航空はエアバス製の単通路機を中心に100機超の機材を保有。ボーイング「787」は9機を保有している。

  上海を拠点とする吉祥航空にとって、延期は国際線拡張の遅れにつながる可能性がある。今夏にはブリュッセルやアテネを含む欧州路線の拡充を計画しており、これらの新路線はボーイング機に依存している。

General Views Of Chinese Airlines Ahead Of Full-Year Results

上海の空港に駐機する吉祥航空のエアバス機

 

原題:Chinese Airline Delays Boeing Jet Delivery as Tariffs Escalate(抜粋)

Share.