米国では3月、卵の消費者価格が過去最高を更新した。小売り業者は将来の供給ショックを懸念し、価格を高い水準で維持している。
米労働統計局によると、3月の卵の消費者価格は前月比5.6%上昇し、1ダース当たり6.227ドル(約900円)。1年前の水準の2倍だ。食品スーパーなどに供給する卸売業者向けの卵価格は下落しているものの、消費者向けは値上がりが続いている。

これは、卵価格の引き下げに取り組むトランプ大統領にとっては望ましくないニュースだ。トランプ氏は高騰する食品価格に苦しむ消費者の象徴として卵に注目しており、最近の卸売価格の下落を繰り返し称賛してきた。
業界の専門家らは、需要鈍化や鳥インフルエンザの収束により店頭の卵価格も下がると予想していた。白い大型の卵の卸売価格は3月に1ダース当たり3ドルと、過去最高を記録した2月の同8ドル超から下落。だが消費者価格には、まだそうした下落は見られていない。
コーバンクのエコノミスト、ブライアン・アーネスト氏は、価格は「急速に上昇し得るが、供給の保証が限定的な場合、小売業者は価格の引き下げに消極的になる可能性がある。市場の動きに再び後れを取ることを懸念しているためだ」と分析。また「陳列棚の値札を頻繁に変更するのは非常に手間がかかる」とも述べた。
アーネスト氏によれば、供給が回復する中で卵の消費者価格は向こう数カ月に1ダース当たり2-6ドルの範囲となる可能性が高いと指摘。ただ供給が不安定な状況では、小売価格を予測するのは「非常に難しい」とも述べた。
原題:Eggs Hit Record as Retailers Keep Prices High on Supply Fears(抜粋)
