[ニューヨーク 9日 ロイター] – 米国株式市場は主要3指数が急反発して取引を終えた。トランプ米大統領が9日、貿易相手国に対する相互関税の上乗せ部分を90日間停止すると発表したことが、世界経済への影響を懸念する投資家に安心感をもたらした。
S&P総合500種は9.5%上昇し、1日の上げ幅として2008年以来の大きさとなった。
トランプ氏は9日、貿易相手国に対する相互関税について、国・地域ごとに設定した上乗せ部分を90日間停止すると発表した。一律10%の基本関税は維持する。一方、中国に対しては追加関税を125%に引き上げ、即時発効すると表明した。中国が米国に対する追加関税率を当初発表の34%から84%に引き上げると発表したことを受けた措置。 もっと見る
市場では売り込まれた銘柄を買い直す動きが広がった。
ボルビン・ウェルス・マネジメント・グループのジーナ・ボルビン社長は「状況の明確化に向けた一歩との見方から、当座の市場の反応は圧倒的にポジティブだった」と述べた。同時に「90日後にどうなるかを巡っては不透明感が残り、投資家は今後もボラティリティリティーに苦闘する可能性がある」とした。
小型株中心のラッセル2000指数(.RUT), opens new tabは8.66%高と、20年3月以来の上昇率を記録した。S&P500の主要11業種が軒並み上昇し、情報技術(.SPLRCT), opens new tabが14.15%の大幅高となった。大型ハイテク株が相場を押し上げ、エヌビディア(NVDA.O), opens new tabが18.7%、アップル(AAPL.O), opens new tabは15.3%、それぞれ急伸した。
米国株式市場は主要3指数が大幅上昇して取引を終えた。(2025年 ロイター/Mike Segar)
S&P500自動車指数(.SPLRCAU), opens new tabも20.95%上昇し、過去最大の上げ幅を記録した。
米財務省が実施した10年債入札が堅調な需要を集めたことも市場に安心感をもたらした。
投資家の不安心理を示す「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のVIX指数(ボラティリティー・インデックス)(.VIX), opens new tabは、相互関税の上乗せ一時停止の発表を受けて急低下し、33.62で終了。一時は57.96まで上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が9日公表した3月18─19日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、米経済は高インフレと成長鈍化が同時に起こるリスクに直面しているとの見解でほぼ一致していたことが分かった。 もっと見る デルタ航空(DAL.N), opens new tabは23.4%急伸。第1・四半期の利益が予想を上回ったことを好感した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を6.4対1の比率で上回った。ナスダックでも5.62対1の比率で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は305億株で過去最高を更新した。直近20営業日の平均は180億6000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場
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