ニュージーランド(NZ)の入国者数が1年4カ月ぶりの低水準にとどまった。仕事の機会とより高い賃金を求めて海外に向かったNZ市民が記録的な水準に達している。

  NZ統計局の13日の発表によると、6月まで1年間の入国者数はネットベースで7万3270人と、5月までの1年間(8万3740人に修正)から減少し、2023年2月以来の低水準となった。ピークは昨年10月時点の13万6600人だった。

  過去のデータで見るとなお高水準だが、こうした軟調な傾向は、宿泊や他のサービスに対する需要が、インフレ加速の要因になり得るとNZ準備銀行(中央銀行)が今年指摘した時点に想定された水準ほど高まらない可能性を示唆するものだ。国内では雇用が停滞し、見通しが悪化しており、焦点は国内経済の低迷を反映する出国増加の水準に移った。

  この日発表された統計によると、6月までの1年間にニュージーランド市民の出国はネットベースで5万5270人と過去最多。内訳は出国が8万170人、帰国が2万4900人。年齢別では、18-30歳が出国者の約38%を占め、約半数はオーストラリアが行き先だった。

原題:New Zealand Immigration Slowing Amid Record Citizen Departures(抜粋)

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