先月行われた候補者の討論会では、トランプ大統領について、カーニー氏は「われわれの国を奪おうとしている」、フリーランド氏は「経済戦争でわれわれを脅かしている」などと批判し、いずれもアメリカに報復関税を課すことで対抗していく姿勢を強調しました。

新しい自由党の党首は、トルドー氏に代わって次の首相に就任しますが、カナダではことし10月20日までに総選挙が行われるため、野党の保守党と政権の座を争うことになります。

公共放送CBCの世論調査では、自由党は支持率でことしはじめには保守党に24ポイント余り差を付けられていましたが、今月5日には保守党は40.3%、自由党は30.8%と10ポイントを切るところまで差が縮まっています。

一部の世論調査では自由党が保守党を逆転していて、トランプ政権への対決姿勢を国民が評価していると受け止められています。

このため自由党は新しい党首のもとで、すぐに総選挙に踏み切るのではないかという見方も出ています。

一方の保守党も「カナダ・ファースト」を掲げ、ポワリエーブル党首が今月4日にはアメリカのカナダに対する関税措置について「トランプ大統領はアメリカの親友を背中から刺した。カナダ人は短気ではなく寛容だが、挑発されたらやり返す」と述べ、対決姿勢を強めています。

トランプ政権の圧力はカナダ政治に大きく影響し、総選挙も「対アメリカ」が最大の争点になりそうです。