ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は9日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を5.25%から0.5ポイント引き下げ、4.75%にすると決定した。利下げは8月の0.25ポイントに続き2会合連続。

  NZ中銀は8月に金融緩和を開始したが、景気失速で失業率が上昇し、住宅価格も下落する状況に政策担当者は懸念を強め、利下げペースの加速に動いた。

  9日の外国為替市場では、NZドルの対米ドル相場が一時0.7%下落し、1NZドル=0.6076米ドルと8月20日以来の安値を付けた。NZの10年国債利回りは一時5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、4.26%となった。

  NZ中銀の声明によれば、「今の経済環境では、インフレ率の低位安定というマンデート(責務)と整合する形で、景気抑制的な金融政策のレベルをさらに緩和する余地が与えられている」と金融政策委員会(MPC)は認識した。今後のOCR変更が景気判断の動向次第という点も確認した。

  ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のエコノミスト、ジェームズ・マッキンタイア氏は「予想以上にハイペースの労働市場悪化を中銀が食い止めようとするのであれば、さらに急ピッチな利下げが必要になるだろう。2025年末までに225bpの追加利下げを見込んでいる」と見解を示した。

RBNZ Cuts Rates as Economy Slows | GDP has contracted from year-earlier levels

 

 

   ブルームバーグが調査したエコノミスト23人のうち19人が、0.5ポイントの利下げを予想していた。

  中銀声明の他の主な内容は次の通り。

年間インフレ率は目標の範囲内、中間点に収れんしつつある経済は現時点で生産能力過剰の状態にある50bp利下げは消費者物価指数(CPI)・経済目標とより整合的将来の金利決定は経済評価に左右される

原題:New Zealand Steps Up Pace of Rate Cuts as Economy Weakens (3)、New Zealand Dollar Extends Drop to 1% Against US Currency(抜粋)

(NZ中銀の声明内容などを追加して更新します)

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