カナダ与党・自由党の党首に選出されたカーニー次期首相は、トランプ米大統領と数日中に会談する見込みだ。カナダのシャンパーニュ・イノベーション・科学・産業相が13日に明らかにした。

  シャンパーニュ氏は、カナダの首相交代について、最大の貿易相手国、米国との緊迫した関係を「リセット」する機会になるかもしれないと述べた。ラトニック米商務長官とフォード・オンタリオ州首相らとの協議後に開かれた記者会見で発言した。

  トランプ米政権はカナダからの輸入品への25%の関税を4日に発動。一部は適用を猶予したものの、カナダも報復関税で対抗した。さらに米政府が鉄鋼・アルミニウムの輸入品への25%追加関税を12日に発動し、カナダも298億カナダ・ドル(約3兆1000億円)相当の米国製品を対象に報復措置に動いた。

  カナダ当局者のトーンは楽観的だったものの、トランプ政権が鉄鋼・アルミニウム関税へのカナダの対抗措置に報復するかどうかは、なお見通せない。

  一方、カーニー氏は数日以内にフランスと英国も訪問し、カナダと民主主義的価値観を共有する主要同盟国の首脳と会談する見通しだ。事情に詳しい関係者1人が語った。

  新首相が14日の就任後直ちに英仏両国を訪れることは、トランプ大統領が貿易および防衛政策でカナダと共に標的とする欧州主要国との関係強化の必要性を浮き彫りにする。

  関係者によれば、カーニー氏はフランスのマクロン大統領と17日に会談後、英国に向かいスターマー首相を訪問する予定だが、流動的で見送りもあり得るという。欧州歴訪の可能性については、カナダ紙グローブ・アンド・メールが先に報じていた。

  鉄鋼・アルミ関税に対抗し、欧州連合(EU)もウイスキーを含む260億ユーロ(約4兆2000億円)相当の米国製品に報復関税を4月から課すと発表した。

   トランプ氏は13日、トゥルース・ソーシャルへの投稿で、EUが方針を撤回しなければ、欧州産のワイン、シャンパンなどの酒類に200%の関税を課すと表明した。

関連記事:トランプ氏、欧州ワインに関税200%の方針-EU報復措置に対抗

原題:Canada’s Carney Plots Visit to France, UK as Trade Tensions Grow、Canada’s New Leader Could Reset Strained US Ties, Ministers Say(抜粋)

(米EUの関税による応酬の経緯を追加して更新します)

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