実業家イーロン・マスク氏のソーシャルメディア企業X(旧ツイッター)が、440億ドル(約6兆6800億円)の評価額で投資家から資金を調達する方向で交渉している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。マスク氏が2022年に同社を買収した際の評価に戻ることになる。

  このバリュエーションで資金調達ラウンドが実現すれば、マスク氏による買収と経営の見直しで多くのユーザーと広告主離れを招いていたXにとっては、大きな転換点となる。

  非公開情報だとして匿名を条件に話した関係者によると、Xの新たな資金調達ラウンドを巡る協議はなお進行中で、詳細は変更される可能性もある。また、同社が資金調達に関する協議を断念することもあり得る。マスク氏が買収し非公開化して以降、知られた投資ラウンドとしては同社にとっては今回が初めてとなる。

  Xにコメントを求めたが、返答はなかった。

  トランプ米政権で中心的な役割を担うマスク氏は、ここ数カ月で自身の会社に対する評価が高まるのを目の当たりにしてきた。昨年の米大統領選でトランプ氏が勝利して以降、電気自動車(EV)メーカー、テスラの株価は40%余り上昇。また、スペースXの評価額は3500億ドルに達し、世界最大のテクノロジースタートアップとなった。

  マスク氏がトランプ大統領に接近したことで、Xの先行きに対する認識が変わり、投資家の中には、マスク氏の役割が同氏のビジネスの利益促進につながると見込む向きもある。

原題:Musk’s X Is in Talks to Raise Money at a $44 Billion Valuation(抜粋)

(情報を追加し更新します)

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