集会で黙とうする児童ら(1日午前、長崎県佐世保市の大久保小で) 長崎県佐世保市で2004年に小学6年女児が同級生に殺害された事件から、1日で20年となった。現場となった市立大久保小(黒田優一校長、110人)では、事件後に毎年続けてきた「いのちを見つめる集会」が開かれ、児童と教職員らが、12歳で命を絶たれた女児を悼んだ。
集会は体育館で開かれ、児童や保護者ら計約160人が出席した。黒田校長は、女児が自分のランドセルに、亡くなった母と一緒に納まった写真を入れていたことを紹介し、「今日は命の大切さについて考える日。命は一人に一つしかなく、一度なくなった命はゲームのようにリセットできません」と語りかけた。 児童らは黙とうをささげ、学年ごとに「自分の命も、みんなの命も大切にします」「いじめや差別のない楽しい学校にするために友達を大切にします」と大きな声で決意を述べた。
事件が起きた校舎3階の学習ルームはその後改修され、「いこいの広場」となっている。黒田校長は集会後、女児が好きだったヒマワリなどを献花し、
冥福(めいふく)
を祈った。
集会は例年、女児の命日となった6月1日に開かれてきた。一時、保護者や住民の中に、開催によって事件が報じられ続けることを敬遠して廃止を求める声もあったが、同校は、子どもたちが命の尊さについて考える大切な場と理解を求め、続けてきた。 集会後、黒田校長は「子どもたちは命の大切さについて真剣に考え、学んでくれたと思う。私たちは二度とこのような悲劇を繰り返してはならないという決意を新たにした」と語った。 事件は04年6月1日昼に発生。6年生の同級生(当時11歳)が女児をカッターナイフで切りつけ、失血死させた。同級生は同年9月、家庭裁判所の決定で児童自立支援施設に送致された。決定では、インターネットなどのやりとりを巡って殺意を抱いたとされた。現在は社会復帰したとされる。
![[ニュース] 佐世保女児殺害20年「自分の命も、みんなの命も大切にします」…現場の小学校で児童ら決意 [ニュース] 佐世保女児殺害20年「自分の命も、みんなの命も大切にします」…現場の小学校で児童ら決意](https://www.walknews.com/wp-content/uploads/2024/06/1717256894_20240601-OYTNI50044-1-1024x576.jpg)