シンガポールで5月31日から各国の国防関係者らを集めて開いているアジア安全保障会議で、フィリピンと中国が南シナ海での領有権争いを巡って非難の応酬を繰り広げている。
フェルディナンド・マルコス比大統領は同日の基調講演で「不法で威圧的な行為が我が国の主権を侵し続けている」と中国を批判した。「比国民が故意に殺害されれば、戦争行為に近づく。レッドライン(越えてはならない一線)になる」として、相互防衛条約を結ぶ米国と共に対応することも示唆した。
比側が実効支配する南シナ海のアユンギン礁(中国名・仁愛礁)周辺では、中国船による比船への放水や衝突が頻発しており、比側に負傷者が出ている。
中国軍統合参謀部の
景建峰(ジンジエンフォン)
副参謀長(中将)は6月1日、「比側は域外勢力を抱き込んで介入させ、対立と危機を引き起こしている」と記者団に述べて反発した。南シナ海で米国や日本、オーストラリアとの連携を深めるマルコス政権をけん制した。
中国は15日から、自国が主張する管轄海域に違法侵入した外国人を最長60日間拘束できる規定を施行する。軍と連携する海警局が執行する際、比側と対立が深まる可能性がある。 米国のオースティン国防長官は1日に行った演説で南シナ海を巡り「全ての国に国際法が許す限り自由に航行し、活動する権利がある。フィリピンが直面している嫌がらせは危険だ」と述べ、中国の動きをけん制した。(シンガポール 安田信介、東慶一郎、田島大志)
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