電動キックスケーターの利用者に安全運転を呼びかける福岡県警南署員(4月5日、福岡市南区で)電動キックスケーターの利用者に安全運転を呼びかける福岡県警南署員(4月5日、福岡市南区で) 立ち乗りの二輪車「電動キックスケーター」を巡る交通違反の摘発が相次いでいる。利用が広がる中、歩道の高速走行、飲酒運転など悪質な運転が目立ち、電動スケーターのシェアサービスが今春、本格的に始まった福岡市では逮捕者も出ている。利用上のルールが十分に知られていない可能性もあり、警察は取り締まりと啓発に力を入れている。(相良悠奨)

「摘発対象とは知らなかった」 5月5日午前3時頃、福岡市南区の県道で、ふらつきながら電動スケーターを運転する女性を巡回中のパトカーが見つけた。酒臭く、呼気検査で基準値の約3・7倍のアルコール分が検出された。福岡県警南署は道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕した。女性は「電動スケーターが摘発される対象とは知らなかった」と供述したという。 関係者などによると、女性は市中心部で飲酒後、自宅に帰るため、シェアサービスを初めて利用したという。女性は20歳代の同県春日市職員で、停職6か月の懲戒処分を受け、依願退職した。同市の人事担当者は「自動車の飲酒運転と同じ水準で厳正に処分を決めた」と話した。 捜査関係者によると、3日後の同8日未明にも福岡市早良区で電動スケーターを酒気帯びで運転した疑いで20歳代の男性が逮捕されている。男性は調べに対し、「飲み会の帰りに乗ってしまった」と話しているという。 1 2 3