和歌山県内で4月末までに届け出があった特殊詐欺や、SNSを通じて投資を持ちかける「SNS型投資詐欺」などの被害総額が、約5億7260万円に上っていることが県警のまとめでわかった。前年同時期の3・6倍になっており、県警は「被害に遭わないよう、手口と対処法を知っておいてほしい」としている。(佐武建哉)

 県警は3月、SNS型投資詐欺と、SNSを使って恋愛感情や親近感を抱かせ、金銭をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」を特殊詐欺とは別の類型とした。警察庁の方針に従った対応で、1月に遡って集計し直した。 その結果、県内では1~4月、SNS型投資詐欺の被害が39件(約4億2690万円)、SNS型ロマンス詐欺は6件(約5570万円)となった。親族らになりすまして電話をかける「オレオレ詐欺」や、医療費や税金を返すなどとする「還付金詐欺」といった特殊詐欺は35件(約9000万円)だった。これらを合わせた被害総額は約5億7260万円で、前年同時期の旧分類の特殊詐欺被害より4億円以上増えている。 県警生活安全企画課は「有名人をかたった投資の勧誘や、SNSで知り合った異性から金銭の援助を求められることは詐欺だ。他の詐欺の手口の特徴も知り、自分や親しい人が被害に遭わないように注意してほしい」としている。県警、動画で手口を説明 県警は、特殊詐欺被害防止広報大使を委嘱しているロックバンド「キュウソネコカミ」が注意を呼びかける計4本の動画を作成した。27日から公式ユーチューブで公開を始めた。 動画では、メンバーがSNS型投資詐欺などの手口を説明し、最後には、24時間対応の相談ダイヤル(0120・508=これは=・878=わなや=)を紹介している。コンビニで防げ…和歌山で訓練高齢者役(右)に「詐欺かもしれない」と声をかける店員(和歌山市で)高齢者役(右)に「詐欺かもしれない」と声をかける店員(和歌山市で) 和歌山市のコンビニ店「セブン―イレブン和歌山楠見中西店」で14日、特殊詐欺の被害を防ぐ訓練が行われた。 「パソコンの修理のため、5万円分の電子マネーカードが欲しい」という高齢者がレジに来た想定で実施。女性店員が詐欺を疑い、高齢者に問いかけて110番するまでの手順を確かめた。 パソコン画面上に「ウイルスに感染した」などと表示させ、修理費用の名目で電子マネーなどを詐取する「サポート詐欺」という手口では、被害者がカードを購入しようとコンビニ店を訪れるケースが多く、店員が「最後のとりで」となる。このため、県警はコンビニ店と定期的に訓練を行っている。