
和菓子製造販売の「にしき堂」(広島市東区)が、広島県福山市限定「
薔薇(ばら)
とピーチもみじ」(1個150円)を発売した。市の花であるバラをイメージしたもみじまんじゅうで、初の地域限定商品。福山進出50周年となる来年の世界バラ会議福山大会も見据え、新たな名産品として年間10万個の販売を目指す。(清水裕)
同社は1951年に広島市で創業し、山陽新幹線が全線開業した75年に福山へ初めて出店。地域からも福山銘菓を作ってほしいという声もあり、大谷博国社長(71)も若い頃から製品化を目指して「何度も挑戦したが、成功しなかった」と振り返る。新商品は同社にとって悲願の甘味品だ。 2年前から福山大卒の西亀功二・本社工場製造部製造1課長(42)らが、バラの要素を取り入れることを原点に試行錯誤し、新商品が誕生した。試作品は約40を数えたという。 バラの花びらが入ったペーストと香料を合わせたカステラ生地の中に、白あんをベースに桃の果肉などを入れた。ベリーなどの果物も検討したが、同じバラ科で食感が良い桃を使うことにした。「ふわりと広がるバラの香りと桃の食感が楽しく、おしゃれな風味に仕上げた」という自信作。価格は同社の大ヒット商品「生もみじ」と同額に設定した。 商品販売で重要なネーミングやロゴなどにもこだわり、小袋と箱のデザインは京都の著名デザイナーに依頼。ピンク色を基調にバラの花ともみじの葉などが愛らしく描かれ、「福山限定」と記されている。福山市内の工場で焼き上げ、直営3店舗を含む市内8か所でしか買えない。
「恩返しとなる商品がようやくできた」と広島県福山市限定のもみじまんじゅうの完成を喜ぶ大谷社長(福山市役所で) 同社の直営店は県内16店舗だけ。県外に店舗を設けないことに、大谷社長は「県内へ来た方に買ってもらいたい」という基本理念を持つ。新商品も市内での販売に限ることで、付加価値を高める狙いがある。 18、19両日に開かれた市最大のイベント「福山ばら祭」に合わせて販売をスタート。初出店したばら祭では2日間で、予想の3倍超となる約3200個が売れた。同社の広報担当者は「想像以上の売れ行きでびっくりしている」と反響の大きさに驚く。大谷社長は「私どもの一番の自慢であるもみじまんじゅうという形で、福山のお菓子ができた。これでようやく恩返しができる」と話した。
![[ニュース] にしき堂、福山市限定の「もみじまんじゅう」を発売…市の花・バラをイメージ [ニュース] にしき堂、福山市限定の「もみじまんじゅう」を発売…市の花・バラをイメージ](https://www.walknews.com/wp-content/uploads/2024/05/1717162994_20240531-OYO1I50000-1-1024x576.jpg)