28日、ジョージアの首都トビリシで、「外国の代理人」法案に反対するデモ参加者=AP28日、ジョージアの首都トビリシで、「外国の代理人」法案に反対するデモ参加者=AP 旧ソ連構成国ジョージアの議会は28日の本会議で、外国から資金提供を受ける組織を規制する「外国の代理人」法案を巡り、親欧米派のサロメ・ズラビシビリ大統領が行使した拒否権を与党の賛成多数で覆した。野党や西側諸国が「ロシア法」と批判した法案は議長の署名で成立する。議会周辺に集まった市民やジョージアが加盟を目指す欧州連合(EU)から批判が上がった。

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 ロイター通信によると、ズラビシビリ氏は採決後の演説で、法案に賛成した与党「ジョージアの夢」の議員は「ロシアの奴隷」になることを選んだと非難した。 法案は、活動資金の2割以上を外国から受けるメディアや民間活動団体(NGO)に登録を義務づけ、違反に罰金を科す。ジョージア政府は、法案が「ジョージアをロシアとの戦争に引きずり込む西側の陰謀を阻止するため必要だ」と訴え、推進していた。26日、ジョージアの首都トビリシで、米国とEUなどの旗を掲げ「外国の代理人」法案に抗議する人々=AP26日、ジョージアの首都トビリシで、米国とEUなどの旗を掲げ「外国の代理人」法案に抗議する人々=AP 抗議行動は連日続き、28日も国会議事堂周辺で法案反対の数千人が集まり「1991年のソ連崩壊に伴うロシアからの独立以来、最大規模のデモ」(ロイター通信)となった。多数の機動隊が対応したという。 米国やEUは、ロシアのプーチン政権が反政権派の弾圧に利用する制度と似た同法案を繰り返し批判してきた。ジョージアは国民が広く支持するEUへの加盟を目指しているが、法案の成立によってEU側の姿勢が硬化するのは必至だ。EUは声明で「深く遺憾に思う」と指摘した。