鳥取県湯梨浜町にある築50年以上の空き家で、残されていた家具や雑貨を集めて販売するイベントが6月1日に開かれる。最大の目玉商品は、会場の空き家そのもの。企画した町地域おこし協力隊員の池本亜希子さん(37)は「空き家の利活用や問題について考えてもらうきっかけになれば」と来場を呼びかける。(但見易史)イベントの目玉商品となる空き家を紹介する池本さん(鳥取県湯梨浜町園で)イベントの目玉商品となる空き家を紹介する池本さん(鳥取県湯梨浜町園で) イベント名は「Reuse Theme Park(リユーステーマパーク)」。会場となる湯梨浜町園の一戸建ては1970年築で、2020年まで所有者が住んでいた。延べ床面積約170平方メートルの木造2階建て8DKで、上下水道を完備し、オール電化に改修済み。JR泊駅から徒歩2分の場所にある。所有者と相談した上で、土地も含めて150万円で購入できる。

 屋内には、長い間使われてきたタンスや机、大山町の空き家にあった器など約100点を並べる。これらは、買いたい人が100円以上で好きな値段をつける「投げ銭方式」とする。「投げ銭方式」で販売される家具や雑貨「投げ銭方式」で販売される家具や雑貨 池本さんは、鳥取市出身で東京のアパレル会社勤務を経て22年10月に湯梨浜町に移住し、同11月、協力隊員になった。これまで空き家を会場にし、雑貨を販売するなど利活用を目的としたイベントを開催。所有者が売却や賃貸を希望する空き家を登録する町の「空き家情報バンク」で今回の物件を見つけ、会場にした家も購入が可能と来場者にPRするイベントを思いつき、所有者の了承を得た。 町の20年度の調査では町内の空き家は319戸で、全世帯数の約5%に上った。池本さんは「空き物件に人が住むようになれば、地域の人手不足の解消につながる。住む人が町の魅力を発見し、新しい事業が始まる可能性もある」と期待する。「投げ銭方式」で販売される家具や雑貨「投げ銭方式」で販売される家具や雑貨 町によると空き家には、壁がはがれたり、庭に雑草が生えたりして周辺環境に悪影響を及ぼしかねないものもある。老朽化が進めば、地震や台風で倒壊する恐れもあり、建設水道課の担当者は「空き家の現状に関心を持ってほしい」と話す。 イベントは午前10時~午後1時。会場付近に駐車場はなく、泊駅から歩くか、近くの「活性化センターはまなす」の駐車場(会場まで徒歩10分)を利用する。問い合わせは池本さん(090・5327・5109)へ。

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