高知市などでロケが行われた映画「特捜戦隊デカレンジャー20TH ファイヤーボール・ブースター」が、6月から全国で上映される。ロケ誘致などに奔走した同市の地域おこし協力隊で、戦隊の一員・吉田友一さん(41)は「全面的に高知をアピールした作品になった」といい、上映に合わせたイベントで地域を盛り上げようと張り切っている。(上田昌義)観光イベントで映画をPRする吉田さん(左)と菊地さん(右、高知市で)(c)2024 東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映(c)東映観光イベントで映画をPRする吉田さん(左)と菊地さん(右、高知市で)(c)2024 東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映(c)東映 映画は、デカレンジャーがテレビ放映されてから20周年を迎えるのを記念して制作。宇宙警察・地球署の刑事デカレンジャーが、爆破事件に端を発した地球の危機に立ち向かい、事件解決のために高知を訪れるストーリーで、「デカブレイク」役の吉田さんと、妻で「デカピンク」役の菊地美香さん(40)らが出演する。

 吉田さんは2022年春から、地域おこし協力隊として市地域活性推進課に所属。菊地さんは声優活動を行いながら、市内で弁当店を経営する。夫妻は「映画で地域の活性化を」と、制作会社などに高知ロケの実施を提案し、昨年6月、高知市などでロケが実現した。 高知城や桂浜、高知県立牧野植物園などで撮影が行われ、その他のシーンは京都の撮影所などで制作。吉田さんは「アソシエートプロデューサー」として、制作陣にも名を連ねることになった。 市は、ロケ費用の一部などを募るクラウドファンディングを実施。744人から2036万円が集まった。市に寄せられたメッセージには、「移住した若者が、地域のために奮闘しているので応援したい」「これを機に、高知に行ってみたい」などとファン以外からも多くの声が届いているといい、「地域活性という目標に一歩二歩と、進んでいるようでうれしい」と、吉田さんは手応えを語る。 映画は29日、高知市のTOHOシネマズ高知で先行上映。6月7日から、全国で期間限定上映される。記念イベントも盛りだくさんで、同1日からはロケ地巡りのスタンプラリーが始まり、デカレンジャーをデザインしたとさでん交通のラッピング電車も運行する。「魅力一番伝わる」「若い人の助けに」吉田さんと菊地さん夫妻は、映画に対する熱い思いを語っている。吉田さん 地域おこし協力隊に着任当初から、コミュニティースペースやエンターテインメントが少ないという地域住民の声を聞いた。映画は、楽しいことや面白いことが内包されている。地域を活性化するのに一番伝わりやすく、高知をアピールできるんじゃないかと考えた。皆さんと一緒に映画を盛り上げ、さらに地域を盛り上げていきたい。菊地さん 高知が登場する時間を一秒でも長く撮ってもらえるよう、ロケ地や食べ物を「ここはいいです」「ここはぜったいに入れるべきです」と、監督たちにお願いした。デカレンジャーを通じて高知をアピールし、声優やアニメーター、クリエイターになってU・Iターンしようとする若い人たちには、できることがあればどんどんやっていきたい。