三重県四日市市は21日、ふるさと納税の返礼品にしていた松阪牛と近江牛について、返礼品の提供をやめると発表した。返礼品を巡って生産地の同県松阪市や滋賀県から反発を受けており、森智広・四日市市長は「市の地場産品という認識だが、自治体間の対立は本意ではない」と説明した。
ふるさと納税の返礼品を巡り、三重県四日市市と松阪牛の生産地で議論が起きていた(昨年10月、三重県松阪市で開かれた品評会) 四日市市によると、返礼品として提供していた松阪牛は、市内で生まれた子牛を、松阪牛の生産地域にある三重県明和町で育て出荷したものという。森市長は21日の定例記者会見で「妊娠から出荷までの期間のうち半分以上、四日市市で育っている」として、返礼品としての提供はやめるものの、地場産品との認識は変わらないと述べた。
一方、松阪市は今年2月、四日市市に返礼品の提供をやめるよう申し入れており、4月には、松阪市を含む松阪牛の生産地域の自治体が、ふるさと納税を巡る「地場産品基準」を見直すよう、総務省に申し入れた。 四日市市の方針に、松阪市の担当者は「松阪のブランドを揺るがしてほしくないという思いを、四日市市に理解していただいた」と話した。 滋賀県も2月に「四日市市が近江牛の産地と誤解される恐れがある」として総務省に基準見直しを求める要望書を提出しているが、総務省市町村税課は「四日市市が地場産品基準を逸脱しているとは判断していない」とし、基準の見直しも考えていないとしている。
松阪牛
生後およそ7~8か月の黒毛和種の雌牛を「松阪牛個体識別管理システム」に登録し肥育した牛で、未出産に限る。生産地域は、松阪牛協議会発足時(2004年11月1日)の旧松阪市、旧津市など旧22市町村。
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