鹿児島県警が20日に開いた警察官2人の懲戒処分に関する記者会見は、野川明輝・本部長自らが処分を発表する異例の事態となった。相次ぐ不祥事に対し、野川本部長は「組織全体の問題として捉え、より実効性のある再発防止対策を徹底していく」と述べた。(小林未南、渡部優斗)県警の相次ぐ不祥事について謝罪する野川本部長県警の相次ぐ不祥事について謝罪する野川本部長 県警は同日、地方公務員法(守秘義務)違反で起訴された曽於署の巡査長(49)を懲戒免職処分、不同意わいせつ罪で今月9日に起訴された県警公安課の警部(51)を停職6か月の懲戒処分とした。20日、警部は依願退職した。

 不祥事が続く原因について、野川本部長は「(県警職員が)被害者の痛みやつらさに鈍感になっているのではないか」と指摘。「県民との常識の
乖離(かいり)
を自覚し、組織としてサポートしていく」と述べた。
 同席した西畑知明・警務部長は「個々の業務に対する職員の意識や、県警内の組織風土といった部分にまで切り込んで課題を抽出し、対策を打ち出していく」と話した。 また、県警は、巡査長が漏らしたとされる容疑者の氏名などを記載した「告訴・告発事件処理簿一覧表」の管理体制が不適切だったことも明らかにした。 県警によると、一覧表を閲覧する場合、事件の担当者がシステムにアクセスする。しかし、2020年以降はシステムを主管する県警刑事企画課が関係のない職員にも一覧表をメールで共有しており、巡査長も情報を得られたという。今回の事件を受け、県警はシステムからのデータの出力や印刷機能を廃止した。 鹿児島市の会社員(43)は「再発防止に努めることで信頼を回復してほしい」と話した。同市の男性(87)は「(警察官は)誰しもが就ける職業ではなく、頑張っている人も多くいるはず。自覚と誇りを持って職務に取り組んでもらいたい」と語った。 1 2

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