福智山を愛した母の作品を並べた賀子さん
地元の福智山を描き続け、2022年に95歳で亡くなった福岡県直方市の画家・許斐順子さんをしのぶ回顧展が21日、同市上頓野のギャラリー「夢の軽井沢」で始まる。春と夏を連想させる作品を中心に約50点を展示。長女の
賀子(よしこ)
さんは「母が好きだった福智山を改めて多くの人に見てもらうきっかけにしたい」と話している。(鶴結城)
賀子さんによると、許斐さんは市中心部でかっぽう店を経営。幼い頃から絵を描くことが好きだったといい、40歳の頃、当時小学生だった賀子さんを絵画教室に通わせ、自身も絵を学んだのがきっかけで本格的に描き始めた。
許斐順子さん もともと静物画を描いていたが、48歳頃から店の休憩時間に着物姿で遠賀川にかかる日の出大橋近くの土手に座り、眼前に広がる福智山の風景を描くことに没頭し始めた。同じ構図の作品が多いが、遠賀川を手前に山の新緑や紅葉、新雪などを表現。「日の光の加減で二度と同じ表情を見せない。私にとっては百通りもの顔を見せてくれる宝の山」と語っていたという。 専門誌を読みあさったり、海外の個展に足を運んだりし、還暦を過ぎた頃に念願のギャラリー「夢の軽井沢」を開設。自身の作品を展示し、アトリエにも使用したほか、カフェも営んだ。 許斐さんは75歳頃まで約30年間にわたって福智山の油彩画約300点を描き、2022年に他界。賀子さんは母の介護やコロナ禍で数年間ギャラリーを休業していたが、「心の整理がついた」として再開と回顧展開催を決めた。賀子さんは「きれいな色彩で描かれた福智山は、母の思いそのもの。ぜひ足を運んで懐かしんでほしい」と語った。 31日まで(午前11時~午後7時)、観覧無料。25日は午前10時から絵本の読み聞かせが行われ、同11時からは高校生以下無料の「こども食堂」が開かれる。問い合わせは同ギャラリー(0949・26・0063)へ。
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