ジェレットのダンクはチームに勢いをもたらした(昨年12月24日、宇都宮市の日環アリーナ栃木で)ジェレットのダンクはチームに勢いをもたらした(昨年12月24日、宇都宮市の日環アリーナ栃木で)バスケットボール・B1リーグの宇都宮ブレックスは今季、レギュラーシーズンで圧倒的な強さを見せながら、2季ぶりの王座奪還を果たせなかった。チャンピオンシップ(CS)では優勝候補の筆頭と目されていただけに、準々決勝での敗退は、ファンにとっても無念の幕切れだっただろう。今季の戦いぶりを振り返る。(木村彩乃)

■準々決勝で敗退 CS準々決勝は1勝2敗。東地区1位のブレックスは千葉ジェッツ(ワイルドカード2位)にレギュラーシーズンで4戦全勝だったが、大舞台での強さを見せつけられた。 1勝1敗で迎えた13日の第3戦。ゴール下を制圧され、2度の延長にもつれ込む死闘で白星をつかめなかった。特に、オフェンスリバウンドはブレックスの15本に対し、千葉は22本と大きく上回り、シュートが外れてもしぶとく得点につなげた。比江島は「リバウンドで差が出た」と悔しさをにじませた。 第1戦に敗れた後も、ベテランの遠藤が「千葉の圧力に押され続け、完敗だった」と口にしていた。千葉の執念に押され、勝ちパターンに持ち込むことができなかった。 佐々宜央監督は第3戦後の記者会見で、「これ以上ない最高のチームで1年間戦えた。結果をもたらすことができず申し訳ない」と力なく語った。■攻守かみ合う レギュラーシーズンは51勝9敗。チーム最高勝率で3季ぶり3度目の東地区優勝を飾った。勝率はリーグ全体でも1位。シーズン後半には21連勝も記録し、強さが際立った。 今季は持ち前の「堅守」に攻撃力が伴っていた。1試合平均の得点は81・6点と、昨季の73・7点を7・9点上回った。新加入のニュービルがチームトップの1試合平均16・3点、4・7アシストをマーク。相手がニュービルを警戒することで、比江島のマークが緩くなる場面も目立つようになり、攻撃の幅が広がった。 3点シュートも成功率36・6%(B1所属24チーム中3位)と、強力な武器になった。 選手層が厚くなったのも勝ち続けられた要因だ。主力がけがで欠けても、竹内らベンチメンバーがしっかりと穴を埋め、戦力の大幅ダウンにはつながらなかった。ジェレットはチームのリバウンド王としてゴール下で存在感を発揮し、代名詞のダンクシュートでチームに勢いを呼び込む役割も務めていた。 昨季はBリーグ発足後で初めてCS進出を逃した。今季は巻き返しを図り、戦力の底上げに成功したものの、最後は勝ちきれなかった。来季こそ、王座を奪還するところを見せてもらいたい。

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