巨人2―1DeNA(セ・リーグ=11日)――巨人がリーグ一番乗りで20勝目。二回に岸田の2ランで先制し、3投手の継投で逃げ切った。山崎伊は7回1失点で無傷の4連勝。DeNAは拙攻が目立った。◇ まだ雪をかぶった立山連峰へ向かうように、打球が飛んでいった。富山・アルペンスタジアムの左翼席へ放物線を描いたのは、試合前までプロ通算3本塁打だった巨人の岸田だ。「素晴らしいスタジアムで最高の結果を出せた。先制できて良かった」。今季1号は効果的な場面で飛び出した。2回1死1塁、先制2ランを放つ岸田(14日)=黒瀬祐生撮影2回1死1塁、先制2ランを放つ岸田(14日)=黒瀬祐生撮影 二回一死一塁で打席へ。ケイの球威に振り負けず、1ボールから高めにきた151キロの直球を捉えた。打撃の印象はそれほど強くないが、「どんどん積極的に仕掛けていきたい」と実は普段から鼻息は荒い。打席直前のベンチでも「初球から自分のスイングがしっかりできるように」と、投手との間合いを確かめていた。

 明るい性格で、投手の持ち味を引き出すリード面にも定評がある。岸田とバッテリーを組み、ここ5試合で計4失点と好投が続く山崎伊は語る。「1球ごとにアンサー(回答)をくれる。『今の球いいね』『今のは違うよ』というのがすごく伝わってくるので、気が引き締まる」。試合前に配球プランを練り上げるだけでなく、表情やしぐさで時に鼓舞し、時に注意を促す気配りにも信頼を寄せている。 本塁打を放つ直前の守りでは、山崎伊が二死満塁と走者をためた。ここで強気にストライクゾーンに速球を要求して腕を振らせ、蝦名を左飛に打ち取った。「ピンチを防ぎ、伊織もテンポが良くなった」と岸田。攻守にわたる活躍だった。 阿部監督は複数の捕手を併用しており、先発した試合数は小林が15試合で最も多く、大城卓が14、岸田が10と続く。昨季46試合出場の岸田はオフに「スタメンの試合数を増やしたい。まずは50試合」と誓いを立てた。この調子が維持できれば、目標の上方修正は十分可能だろう。(井上雄太)

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