福島県柳津町の縄文遺跡「池ノ尻遺跡」から出土した「人体像
把手付(とってつき)
土器」の修復が完了し、町のやないづ縄文館で一般公開が始まった。6月16日まで。
 土偶のような人体の像が取っ手部分に2個1対の形で取り付けられた珍しい土器で、文様や形などから縄文時代中期(約5000年前)のものと推定される。2002年頃に発見され、縄文館で保管されていた。22年に人体像が2個1対で施された貴重な土器だとわかり、23年4月から奈良市の研究所で修復していた。修復されて一般公開されている「人体像把手付土器」(柳津町で)修復されて一般公開されている「人体像把手付土器」(柳津町で) 深さのある大きな鉢形をしており、胴部の最大径は57・6センチ、高さは推定約80センチ。今回は、残存している口の部分から胴部中ほどの高さ約40センチの部分が修復された。顔を内側に向けて対になる形で取り付けられている2個の人体像(高さ約17センチ)や、口の部分に施された様々な文様が見所だ。

 町文化財専門アドバイザーの長島雄一さん(66)は「土器の大きさから子供を埋葬するひつぎだった可能性がある。1対の人体像は、子供を土器に埋葬し、新たな命がよみがえることを祈る両親の姿なのかもしれない」と話した。 午前9時~午後4時。入場無料。問い合わせは町中央公民館(0241・42・3511)へ。