トライアスロンのパリ五輪日本代表選考レースを兼ねた「世界シリーズ横浜大会」が11日、横浜市の山下公園周辺を舞台に行われる。日本男子のエース、ニナー賢治(30)(NTT東日本・NTT西日本)が読売新聞の取材に応じ、「しっかり集中したい」と大会に向けた意欲を見せるとともに、五輪メダルへの思いも明かした。
今年4月の取材で横浜大会への意欲を語るニナー賢治 ニナーは昨年9月のアジア大会を制し、今年は3月に香港で行われたワールドカップ(W杯)で自身初の表彰台となる3位に入った。「W杯で初めてレースをコントロールできた。確実に成長している」。五輪ランキングは日本勢トップの15位(4月29日時点)。日本代表は20位以内の最上位選手が優先的に選ばれるため、パリ五輪代表入りが有力になっている。
昨秋のアジア大会では混合リレーで日本の3連覇にも貢献したニナー賢治(左端)と高橋侑子(左から2人目)、北條巧(3人目)、佐藤優香(4人目)(C)Triathlon Japan Media 豪州人の父と日本人の母を持ち、豪州で育った子供の頃から五輪にはずっと憧れを抱いてきた。日本国籍を取得して出場した東京五輪は14位。「五輪出場の夢を達成したすばらしい経験。結果も良かった」と充実感を得た一方、夢の続きを見たいという思いも強くなった。「自分はどこまでメダルに近づけるだろう」
昨年5月の世界シリーズ横浜大会で力走するニナー賢治 東京大会後は課題のラン強化に時間を割く。「スプリント力はあっても疲れるとフォームが崩れて終盤に失速していた」。東京五輪銀のアレックス・イー(英国)らトップ選手ともトレーニングを重ね、彼らの走りを参考に自分に合ったフォームを研究。陸上の実業団の練習に交じったほか、クロスカントリーの日本選手権にも出場するなどして、股関節の可動域を広げた効率の良い走りを磨いた。昨秋以降、大会で結果を残し、「パリまでにはフォーム修正も間に合う」と手応えを感じる中、現在は明確に「五輪のメダルがほしい」と目標を語るようになった。 世界トップクラスの選手が集う横浜大会は格好の腕試しの機会になる。「自分の走りはワールドクラスに近づいてきた。どういうレース展開になっても楽しみ」。一昨年は27位、昨年は11位。今年はどんな姿を見せるのか注目だ。(森井智史)
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