「
憧(あこが)
れの場所に自分が座っていることが信じられなくて、(収録中は)ふわふわしてました」

ハーバード大学・ジュリアード音楽院を首席で卒業した日本人、廣津留すみれさんの原点「幼少期の英才教育」

 日曜の夕方、お茶の間に笑いを届ける日本テレビ系の人気演芸番組「
笑点(しょうてん)
」。立川晴の輔さんは、そのレギュラーメンバーに、4月から加わった。

 3月末で卒業した
林家木久扇(はやしやきくおう)
さん(86)の後任となる。木久扇さんといえば、自身が生まれる前から番組で活躍してきた大ベテランだ。「最初に出演を打診された時は、喜びよりも先に驚きでした」と振り返る。

 「メンバーカラー」となる着物の色は、木久扇さんの黄色に近い、明るいクリーム色(鳥の子色)に決まった。ただ、明るい「おバカキャラ」だった木久扇さんと違い、自分は正反対の「
真面目(まじめ)
キャラ」だと語る。(読売中高生新聞5月10日号掲載、購読は
こちら

真面目キャラ、そのルーツは
 
噺家(はなしか)
としてのルーツをたどると、そんなキャラクターになったワケが
垣間見(かいまみ)
える。
「笑点」新メンバーの立川晴の輔さん「笑点」新メンバーの立川晴の輔さん
 大学時代、初めて聞いた立川
志の輔(しすけ)
さんの落語に心をつかまれ、弟子入りを頼んだ。何度も断られながらも熱意を伝え続け、ついに1997年、志の輔さんの初めての弟子になることを認められた。その後は若手落語家のコンテストで優勝するなどして実績を積み、2013年に真打ちに昇進した。

 実力は折り紙つきだが、強烈なキャラクターを持つ「笑点」メンバーの仲間入りをするプレッシャーは大きく、収録中は心も体もヘトヘトになっているという。
 それもそのはず。「笑点」は1966年から続く「お笑い番組の元祖」ともいえる長寿番組だ。出演する落語家たちは、ただ
大喜利(おおぎり)
の回答のうまさを競うだけでなく、「腹黒」「ケチ」といったキャラクターを生かし、軽妙な掛け合いで笑わせる。
 戸惑いがないわけではない。でも「選ばれたのには絶対理由があるはず。(これからは)僕の潜在能力とか意識の中にある何かを探す旅ですね」と前向きだ。
 着物の「鳥の子色」は、卵の
殻(から)
を表す色だという。「自分がどう変化していくかが、怖くもあり、楽しみでもあります」。真面目キャラの殻を破って、どんな魅力を開花させるのか。今後の活躍が楽しみだ。
(文・鈴木経史 写真・木田諒一朗)プロフィル たてかわ・はれのすけ 1972年11月21日生まれ。兵庫県出身。東京農業大卒業後の97年に立川志の輔さんに弟子入りし、「志の吉」を名乗る。2013年に真打ちに昇進した時に、現在の芸名に改名した。妻と大学院生の長男、大学生の長女の4人家族。