日光支局長 伊藤学 栃木県日光市の世界文化遺産「日光の社寺」の玄関口にある日光金谷ホテル。1873年創業で、現存する国内最古のリゾートホテルだ。今回は観光客にも地元の人にも愛されている看板メニューを紹介したい。
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大正時代の味を再現した「百年ライスカレー」
ホテルは、アインシュタインやヘレン・ケラー、米大リーガーのルー・ゲーリッグら国内外の著名人が滞在した。150年の歴史を重ね、料理のエピソードも事欠かない。「スパイシーでコクのあるのが特徴」
「チキン」「
鴨(かも)
」など4種あるランチの人気メニュー「百年ライスカレー」(3500円から)は、ホテルの蔵で発見された大正時代のレシピを基に復刻した。「スパイシーでコクのあるのが特徴」と料理長の中川浩司さん(51)は説明する。
4種の中から「ビーフ」を注文した。初めはカレーだけをほおばる。マイルドな甘みが広がったまま、辛さが追いかけてこない。ホロホロの肉やご飯を含むうちに、辛みがわき起こった。甘み、うま味、コクと三拍子がそろった1世紀前の欧風カレーが表情をみせた。
中川浩司さん 食材入手が困難だった当時、希少なココナツミルクを使っていた。レシピには材料の分量や調理時間の記載がなく、復刻は試行錯誤の連続だったという。
当時の味に忠実なカレーは、「日光
虹(にじ)鱒(ます)
のソテー金谷風」「大正コロッケット(コロッケ)」と並ぶ看板メニューだ。中川さんは「料理に進化は必要だが、この3品は絶対に味を変えず、継承していきたい」と力を込めた。
こちらもオススメ…時のプリン
様々な味を楽しめる「時のプリン」 デザートは、「時のプリン」(2200円)を。コーヒーか紅茶も付くお得なセットメニューもある。プリンは、中川さんが明治、昭和、平成の味を再現した。卵、牛乳、砂糖の原材料は共通するが、洋酒やイチゴソース、ヨーグルトといった素材を使い分け、口当たりや風味を工夫した。明治の趣を残す館内で、ぜひ食べ比べてほしい。 ※税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。◇ 国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。日光金谷ホテル 栃木県日光市上鉢石町1300 ランチ午前11時半~午後2時半 無休
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で。
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