過労死防止 まつりさん母、愛大で講義労働環境について講義する高橋さん(松山市で)労働環境について講義する高橋さん(松山市で)

 2015年、大手広告会社・電通の違法残業事件で過労自殺した高橋まつりさん(当時24歳)の母親、幸美さん(61)が1日、愛媛大(松山市)で講義し、過労死などの防止を訴えた。 幸美さんは19年、同大の授業の一環で、労働環境について考えるシンポジウムに参加して以来、毎年特別授業を開いている。 まつりさんは15年4月に入社。同12月に亡くなり、その後に労災認定された。幸美さんは授業の中で、まつりさんからの「大好きで大切なお母さん、さようなら。仕事も人生もつらいです。今までありがとう。自分を責めないでね。最高のお母さんだから」というメッセージを紹介。「社員の代わりはいても、娘の代わりはいない。皆さんは自分の幸せな人生を歩んでほしい」と声を震わせた。 質疑応答では、学生に「家庭や仕事の地位があって逃げ出せない人はどうしたらいいか」と問われ、幸美さんは「自分の命、人生より大切なものがあるかどうかという優先順位を考えてほしい。あなたの人生の主人公はあなたなので、自信を持って自分を優先したらいい」と答えた。

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