和歌山市の人口が2050年に30万人を下回る――。こんな試算が30日の市幹部の会合で示された。高度経済成長期の1960年と同水準だが、若者や子育て世代が多かった60年とは異なって70歳代後半が多くを占める見込みだ。社会保障や地域社会の維持が困難になる恐れがあり、市は若者の意見を聞く考えだ。(大家広之)
2050年に人口が30万人を下回るとの試算が示された会合(和歌山市で) 「東京に加え、近畿でも大阪や京都に人口が偏っている。(和歌山の)県都として、若者流出の防波堤とならなければ」。この日の人口対策本部の会合で、尾花正啓市長は強調した。市の「人口ビジョン」では、都市機能の維持に30万人が必要だが、最新の試算では2050年に28万227人まで減る見通しだ。
和歌山県 「第2次ベビーブーム」(1971~74年)に生まれた現在50歳前後の住民が75歳以上となる一方、少子化は進む。就業者数は現在の3割減となり、深刻な労働力不足が懸念されるほか、若い世代の減少が著しい沿岸部では、災害時の避難所運営などが難しくなると想定される。 尾花市長は「自分の希望がかなう地元なら、若者もとどまってくれるはず。今後の対策も踏まえ、高校生や大学生に『地元の人口減』について意見を聞く場を設けよう」と提案した。 この後、会合は非公開で続き、今後の対策などについて意見が交わされた。
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