水俣病の被害者や支援者らでつくる「水俣の歴史的遺構(跡)を残す会」は27日、熊本県の水俣市公民館で「水俣遺産サミット」を開いた。グループワークや元大学教授の研究報告などを通し、水俣への理解を深めた。
後世に残したい水俣の食べ物や施設などを語る参加者たち サミットには約80人が参加し、8班に分かれて「私の残したい水俣の遺産」「私の案内したい水俣」について話し合った。次々と意見が出され、「懐かしい」「後世に残したい食べ物はもっとないかな」などと盛り上がった。
終了後は班ごとに発表した。残したい遺産として、チッソが有害な工業廃水を流していた百間排水口を始めとした水俣病関連の場所のほか、手練り手焼きでつくる「美貴もなか」、湯の鶴温泉などが挙がった。 案内したい水俣では、水俣病の実相に迫った小説「苦海浄土」で知られる作家・石牟礼道子さんなどの文豪を紹介する観光コースなどが考案された。 元大学教授の糸長浩司さん(72)は報告で、百間排水口の樋門が当初は塩作りのために造られていた可能性を指摘した。 同会代表の加藤タケ子さん(73)は「未来の子どもたちには、百間排水口を見た時、人々の苦しみや、その中にある人の生きる強さを感じてほしい。水俣の遺産を後世につないでいかなければいけない」と話した。
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