熊本地方裁判所 工場で作業中にアスベスト(石綿)を吸って肺がんなどを発症したとして、熊本県上天草市の男性(78)が日本冷熱(長崎市)と同天草工場(上天草市)に計3300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、熊本地裁は24日、2社が安全配慮義務を怠ったと認め、計2772万円の支払いを命じた。
判決によると、男性が2社や派遣先で1971~2005年、断続的に保温工事などに従事し、石綿を吸っていたと認定した。その上で2社には安全配慮義務違反があったと指摘した。 男性は16年に肺がんと診断され、労災認定も受けている。川崎聡子裁判長は「安全配慮義務違反と発症には相当の因果関係がある」としたが、男性の喫煙歴を考慮し、賠償額を減額した。振動工具を使った作業で振動障害を発症したことも認めた。 判決後、原告側の代理人弁護士は記者会見で、「石綿被害解決に向けた大きな一歩だ」と評価した。男性は「(肺がんの影響で)手術をして片方の肺を失った。主張が認められてうれしい」と話した。 日本冷熱は「判決文が届いておらずコメントできない」としている。
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