【NQNロンドン=蔭山道子】15日のロンドン外国為替市場でユーロの対ドル相場は横ばい圏になっており、英国時間16時時点では1ユーロ=1.0620〜30ドルと、前週末の同時点とほぼ同じ水準で推移している。市場予想を上回る米経済指標をきっかけにユーロ売り・ドル買いが出る場面があった。半面、中東情勢を巡る懸念から英国時間15日の取引で米長期金利が低下すると、ユーロ買い・ドル売りも入った。

15日発表の3月の米小売売上高は前月比0.7%増と、市場予想以上に増えた。米経済の強さが意識され、米利下げ観測の後退と米国債売り(米金利の上昇)につながった。中東情勢を巡っては、イスラエルのガラント国防相がイランの攻撃に応じるよりほかないとの認識を示したと15日に伝わった。情勢の先行き不透明感から相対的に安全な資産とされる米国債に買いが増える場面があった。

円の対ドル相場は下落し、1ドル=154円30〜40銭と1990年以来、約34年ぶりの安圏で推移している。前週末の同時点と比べ1円40銭の円安・ドル高となる。米金利の先高観が強く、日米の金利差に着目した円売り・ドル買いが優勢となっている。そこへ市場予想を上回る3月の米小売売上高が重なり、円売り・ドル買いに弾みがついた。日本政府・日銀による為替介入への警戒感はくすぶっており、円相場を下支えしている。

円は対ユーロでも下落。英国時間16時時点では1ユーロ=164円00〜10銭と前週末の同時点に比べ1円50銭の円安・ユーロ高で推移している。対ドルで円売りが強まった場面で、対ユーロでも円売りが増えた。

英ポンドは対ドルで小幅に上昇し、英国時間16時時点は1ポンド=1.2440〜50ドルと、前週末の同時点と比べて0.0010ドルのポンド高・ドル安で推移している。