【10月24日 CGTN Japanese】中国と東南アジア諸国の経済交流が拡大しています。中国の昆明税関と中国鉄路昆明局がこのほど発表した中国・ラオス鉄道の利用実績からも、同鉄道が果たす役割の大きさがうかがえます。
中国・ラオス鉄道は2021年12月3日に正式開通し、運行開始から間もなく5年を迎えます。今年10月7日までに、同鉄道の国際貨物列車は累計2万5000本を超え、輸出入貨物量は2077万トン超、貨物総額は1004億元(約2兆3000億円)超となりました。輸出入貨物量は年平均24%以上のペースで増加しています。
旅客輸送も拡大しています。10月9日までの累計旅客数は8000万人を突破しました。2023年4月には、北の昆明から南のビエンチャンを結ぶ国際旅客列車の運行が始まりました。現在は1日4本が運行し、最短9時間36分で到着します。これまでに120を超える国・地域からの越境旅客95万人を輸送しています。
同鉄道の利用拡大を支える要因の一つが、中国とASEANの貿易拡大です。地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の発効後、東南アジア産の熱帯果物が同鉄道を通じて中国に大量に輸入されるようになりました。一方、中国からはスマートフォン、産業用ロボット、新エネルギー車や関連部品などの輸出に占める割合が高まっており、双方向の貿易が活発化しています。
国境を越えた旅行需要も拡大しています。同鉄道は昆明、西双版納(シーサンパンナ)、ルアンパバーン、ビエンチャンなど、沿線の主要観光都市を結び、鉄道を利用した国際観光が広がっています。今年に入ってからの旅客数は1600万人を超え、前年同期比5.0%増となりました。このうち越境旅客は27万人で、同36.6%増です。これに伴い、沿線の観光施設やホテル、飲食店などの消費も35%以上増加しました。
同鉄道では、国際化に対応したサービスの充実も進んでいます。中国側の旅客駅13カ所では海外発行の銀行カードによる決済に対応し、国境のモーハン駅では人民元の現金引き出しサービスを提供しています。また、複数の駅や国際列車内で中国語、ラオス語、英語などによる多言語サービスを実施しています。
雲南省の計画では、中国・ラオス・タイ国際貨物列車や中国・ベトナム国際貨物列車のブランド化を進めるとともに、中国・ラオス鉄道の運営の質を高め、地域経済を結ぶ物流大動脈としての波及効果を高める方針です。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News
