ロシア軍統合部隊の司令部の一つを訪問した際のプーチン大統領=2025年12月28日、ロシア大統領府報道局が提供した映像より(提供:Russian Presidential Press Service/AP/アフロ)

[ロンドン発]デンマーク国防情報局が「ロシアの脅威評価」(9月24日付)で、ロシアが今後数カ月のうちに北大西洋条約機構(NATO)や西側諸国に対する「ハイブリッド戦争」をさらにエスカレートさせる恐れがあると警鐘を鳴らしている。

限定的な軍事攻撃を実行するリスクは低いながらも増大

 ウクライナ戦争が継続している最中でもロシアが国境を接するNATO加盟国に対し限定的な軍事攻撃を実行するリスクは低いながらも増大している。ロシアがNATO加盟国に実際に侵攻を試みる可能性は極めて低いと考えられるが、その可能性を排除できなくなっているという。

 脅威評価によると、欧州各地ではロシアによるものとみられる破壊工作やサイバー攻撃、ドローンを使った攻撃が相次いでいる。

 世論攪乱から最近は防衛企業や軍需輸送鉄道そのものを妨害して支援を止める方向に移っている。バルト海におけるNATO部隊への直接的な軍事威嚇も報告されている。

 ウクライナ戦争での甚大な損失や自国深部への長距離攻撃、経済制裁に伴い、ロシア指導部は強いプレッシャーにさらされている。劇的な戦況突破が見込めない中、欧州が長期的に軍備を増強していくことを恐れるロシア指導部は現状打開を図る動機を高めていると分析している。

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