<ソニー 日本女子プロゴルフ選手権 事前情報◇8日◇片山津ゴルフ倶楽部 白山コース(石川県)◇6755ヤード・パー72>
【連続写真】竹田麗央はなぜ曲がらない? 「下半身リード」を覆す最新フェード打ち
主戦場を移して2年目の米ツアーから一時帰国した竹田麗央が、4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」以来となる日本ツアーに参戦する。この大会は初日からの首位を守る完全Vで制した2024年以来、2年ぶり4度目の出場。練習ラウンド後の会見で23歳は、笑顔で意気込みを語った。
「久しぶりの日本ツアーですごく楽しみ。しっかり4日間、上位でプレーしたい。調子はぼちぼちです。いい状態で初日を迎えられるようにしたいです」
女子プロ日本一を決める今年の会場となる片山津GC白山Cでのツアー開催は、15年の「日本女子オープン」以来となる。11年前は21歳だったチョン・インジ(韓国)が、菊地絵理香、李美香(イ・ミヒャン、韓国)との三つ巴のプレーオフを4ホール目で制した。優勝スコアはトータル2アンダー。その年の日本ツアーデビュー戦「ワールドレディスサロンパスカップ」、同じく7月の「全米女子オープン」も制した若きヒロインにとっても、北陸屈指の名門コース攻略は一筋縄ではいかなかった。
当時12歳だった竹田に、その試合の記憶は当然ない。だが、前日とこの日に初めて回って、コースの持つポテンシャルの高さはすぐに実感できた。
「パー3の距離が長くて、ラフもところどころボールが見えないくらい長いところがあるので、気をつけたい。バンカーも深いところがある。入れないようにしたいです」
最も警戒したのは18番パー4だ。15年の日本女子オープンの4日間の平均ストロークは「4.544」で最難関となった最終ホール。砲台グリーンを取り囲む深いバンカー、フェアウェイの左右に配されたバンカーも難度を上げる名物ホールは、11年前の423ヤードから今回は430ヤードと距離も伸びた。この日はアウトの9ホールを回ったが、9番を終えてから向かったのは18番。ティショットの際に気になったフェーダー泣かせとなるティイングエリア左サイド前方にある高い松林を再確認するための“おかわり”だった。
「左の木が効いているので、ドローめに打っていきたい。昨日はドローを打つことを考えていなかったけど、結構、打ちづらかった。スプーン(3番ウッド)で打つか、ドライバーでドローを打つか迷っていたけど、スプーンだと距離が残ってしまうので、ドローを打つしかないかなと」
24年1月の能登半島地震、その年の9月には記録的な豪雨で甚大な被害を受けた石川での開催。「石川県にお住まいの方々も大会を楽しみにしていると思うので、声援に応えられるようにしたいです」。7月に故郷で発生した熊本地震に心を痛め、8月には所属先のヤマエグループホールディングス、同じく同社所属のプロらと協力し、被災地支援として1億4200万円を熊本県に贈った。
「生まれたときから今も熊本に住んでいて、そこで大きな災害があった。少しでも力になりたいと思いました。大変な思いをされた方もたくさんいると思う。プレーで勇気を届けたい、プレーで恩返しができるように頑張りたい」
熊本に、石川に、日本に元気を届ける一週間。今季の米ツアーでは5位が最高で、昨年のルーキーイヤーに続く優勝には届いていない。自分自身も元気づける日本ツアー9勝目を目指す戦いが始まる。(文・臼杵孝志)
