質の高い料理を学ぶため、
岩手から新潟へ移住する。

――三浦さんは岩手県のご出身なんですね。

三浦さん:岩手県の遠野市出身です。河童や座敷わらしの伝説が残っていて、民俗学者・柳田国男先生がまとめた「遠野物語」の舞台として有名な地域なんですよ。

 

――遠野は岩手県のなかでも有名な観光地ですよね。どうして新潟に来たんですか?

三浦さん:学生時代にアルバイトしていた和食店の店長が新潟出身だったんです。飲食店で勉強をしたいと考えていた僕に、料理の質や技術が高い新潟での修業を勧めてくれたんです。

 

――そうだったんですね。三浦さんはもともと料理がお好きだったんですか?

三浦さん:そうですね。小さいときから料理やお菓子をつくっていて、物心ついたときには、親に代わって食事の用意をするようになっていました。

 

――新潟に来てからはどちらで修業をしたんでしょう?

三浦さん:イタリアンの店で働かせてもらって、8年間でホールやキッチン、統括マネージャーまでいろいろ経験させていただきました。メニュー開発やスタッフ育成、売上管理もまかされていたので、独立して自分の店を開業する上で生かされています。

 

季節感を大切にした料理を
落ち着いて楽しむことができる店。

――じゃあ独立はだいぶ前から考えていたんですね。

三浦さん:飲食業界に足を踏み入れたときから、自分の店をはじめることを考えてきました。「新潟岩手 地酒と食彩 青」はふたりで共同経営している店なんですけど、もうひとりは以前一緒に働いていた調理スタッフで、そのあと県外のホテルで働いていたところを誘ったんです。僕が経営やサービスを担当して、彼が調理を担当しています。

 

――開業するにあたって、どんなお店にしようと考えましたか?

三浦さん:お客様が落ち着いて食事を楽しむことができて、「来て良かった」と思っていただける店にしたかったんです。

 

――そのために力を入れていることがあったら教えてください。

三浦さん:料理はもちろんですけど、お店の雰囲気も楽しんでいただけるようサービスに力を入れています。週末は県外から旅行で訪れた方が多いんですけど、平日は常連のお客様が接待の席に使われることも多いんですよ。

 

――常連のお客さんがいるのは心強いですね。

三浦さん:ありがたいですね。ですから常連のお客様に飽きられないように、旬の食材を使った季節感のあるお料理をご用意しています。お酒でも季節感を大切にしていて、今の季節には生酒をお勧めしているんです。

 

盛岡冷麺やノドグロ……
岩手と新潟のおすすめを聞く。

――「青」っていうシンプルな店名には、どんな由来があるんでしょう?

三浦さん:岩手と新潟の料理やお酒が楽しめる店にしたかったので、岩手と新潟に共通しているものを探してみたら、どちらの県のイメージカラーにも青があったんです。海鮮料理を得意にしていることもあって海のイメージにも合うので「新潟岩手 地酒と食彩 青」という店名にしました。

 

――岩手の食材や料理が新潟で楽しめるのは珍しいかも。

三浦さん:新潟の郷土料理が楽しめるお店は周りにたくさんあるので、他にはない料理を提供して差別化を図りました。料理を食べるためだけに岩手へ行く機会もないでしょうから、新潟にいながら岩手の味覚を楽しんでいただきたいですね。

 

――岩手の味覚というと、どういったものなんでしょう?

三浦さん:盛岡冷麺や生牡蠣は人気がありますね。三陸沖の海鮮はもちろん肉料理もお勧めで、柔らかい肉質とさっぱりした甘みの脂身が特徴の豚肉「岩中豚(いわちゅうぶた)」や、臭みが少なく甘みのある鶏肉「十文字鶏(じゅうもんじどり)」もご賞味いただきたいです。

 

――もちろん岩手の地酒も楽しめるんですよね。

三浦さん:もちろんです。「南部美人(なんぶびじん)」や「あさ開(あさびらき)」をはじめ、最近人気が出てきた「赤武(あかぶ)」もご用意しています。

 

――岩手と新潟、どちらの料理と地酒が楽しめるのは贅沢ですね(笑)

三浦さん:新潟の食材だと、ノドグロや南蛮エビ、アオリイカが人気ですね。岩手と新潟の料理をご用意しているので、新潟に住んでいる方にも県外から来られた方にも、お楽しみいただけるんじゃないでしょうか。

 

――最後に、三浦さんが個人的に好きな岩手の郷土料理を教えてください。

三浦さん:「ひっつみ汁」ですね。小麦粉をこねて伸ばしてから手でちぎって鍋に入れ、鶏肉や野菜と一緒に醤油や味噌で煮込んだ汁料理なんです。お店でもときどき提供していますが、ぜひ味わってみてほしいですね。これからも岩手や新潟の魅力を、料理や地酒を通して届けていきたいと思っています。

 

※最新の情報や正確な位置情報等は公式のHPやSNS等からご確認ください。なお掲載から期間が空いた店舗等は移転・閉店の場合があります。また記事は諸事情により予告なく掲載を終了する場合もございます。予めご了承ください。

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