護身用品として知られるスタンガンや催涙スプレー。しかし、これらを使った犯罪が増えています。未成年への販売規制も進もうとしていますが、効果はあるのでしょうか。
【写真を見る】「攻撃能力は“護身用”を超えるものも」 未成年によるスタンガンや催涙スプレーの悪用相次ぐ 愛知では10月から18歳未満に販売禁止に
8万ボルトの強力な電気ショックを与えるスタンガンに、約8メートル先まで届くクマよけスプレー。本来身を守る護身用具ですが、これらを悪用した犯罪が後を絶ちません。
(田中希宜記者 名古屋・東区)
「ことし4月、商業施設の店内で少年少女がスタンガンを使い強盗事件を起こしました。少年少女はその後も場所を移し、強盗に及んでいます」
ことし4月、名古屋市内で5件相次いだ強盗事件。16歳の少年ら4人が、名東区・東区・千種区などで男子中学生などを脅し、現金を奪う事件が未遂を含め5件発生しました。
少年らは、「誰かを脅して金を巻き上げようと思った。同年代くらいで反抗しなさそうな普通の人を狙うことにした」などと供述しています。
■「スタンガンの攻撃能力は、護身用を超えるものがある」
その強盗に使われたのが、ナイフとスタンガンでした。この事件を受けて動いたのが、愛知県の大村知事。
(愛知県 大村秀章知事 7月14日)
「明らかにスタンガンの攻撃能力は、護身用を超えるものがあるのは事実。今まで(有害がん具に)指定されていなかったのは意外」
愛知県は条例でスタンガンを「有害がん具類」に指定し、未成年への販売や貸し出しを禁止する方針を打ち出しています。
(愛知県 大村秀章知事)
「できるだけ早く有害がん具に指定して、一定の規制をかけることが必要」
日本護身用品協会によると、現在スタンガンが有害がん具に指定され未成年への販売が禁止されているのは、全国で滋賀県のみ。愛知県で指定が決まれば、全国で2県目となります。
※その後、愛知県は7月31日付けでスタンガンを「有害がん具」に指定。10月から18歳未満への販売が禁止に。
■「催涙スプレー」や「クマよけスプレー」による事件相次ぐ
また、同じ護身用具の催涙スプレーでは…
6月、名古屋市西区にある「mozoワンダーシティ」のゲームセンター内で催涙スプレーがまかれ、近くにいた23人がせきの症状やのどの痛みを訴え、8人が病院に運ばれました。
(店内にいた人)
「せき込むくらいの喉の痛みだった」
