仮設住宅の暮らしを体験できる陸前高田市の施設には、夏休み期間中、全国から見学者が訪れています。幼いころに被災した大学生の語り部が長崎県から訪れた小学生に伝えたこととは。

東日本大震災の被災地・陸前高田市に、遠く長崎県から、お母さん、おばあちゃんと訪れた小学3年生の迎 咲良さん(9)です。

ここは「3.11仮設住宅体験館」です。震災後、実際に使われていた仮設住宅をほぼそのまま生かした伝承施設で、見学・宿泊ができ、全国から年間1000人以上が訪れます。震災を知らない中高生が中心です。

咲良さん「狭くないめっちゃ」
母「ね~でもこうやってみんな協力して生活してたんだね」

壁が薄いため隣に住む人のことを考えて、夜8時以降はお風呂を使わないようにしていたことを知りました。咲良さんはことしテレビで震災15年の特集を見て震災のことを知りたいとお母さんにお願いをしてここに来ました。

迎 咲良さん(9)
「地震にあったことがないので、あったことはないけど東日本大震災の資料館とかに行って、自分から自由研究にまとめてみようと思ったからです」

ここでは被災した人から当時の話を聞くことができます。この日は陸前高田市出身で青森の大学に通う小野寺麻緒さん(20)がリモートで話しました。

麻緒さんは5歳の時に起きた震災で、いつも一緒にいた幼稚園のともだちを亡くした悲しいできごとから、「いのちを守れる人になりたい」と、当時最年少の中学1年生で市が認定する防災の資格をとりました。

麻緒さんは、家族5人で仮設住宅に5年暮らし大きな声で遊べないなど大変さを感じながらも、幸せだったことを伝えました。

麻緒さん
「ご飯食べる時もお風呂に入る時もみんなで一緒に寝る時もあったんですけど、普段生活してたら小さな幸せだなって思うけど、当時の私にとってはすごく大きい幸せでした」

いのちの大切さと普通に生活できることが幸せなことだと教わった咲良さん。夢を教えてくれました。

咲良さん
「できるだけ早く防災士の資格をとって、お年寄りや地域の人にボランティアみたいで活動したいです」
麻緒さん
「ぜひ防災士の夢、叶えましょう。私も一緒に頑張りたいです。頑張りましょう」

咲良さんは麻緒さんのように長崎でいのちを守れる人になろうしています。

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